闇金体験談|スレッズで借りた個人融資の取り立てでメンタル崩壊したシンママ(元スナック勤務・ミホ・36歳)

闇金体験談|スレッズで借りた個人融資の取り立てでメンタル崩壊したシンママ(元スナック勤務・ミホ・36歳)
闇金体験談|スレッズで借りた個人融資の取り立てでメンタル崩壊したシンママ(元スナック勤務・ミホ・36歳)
スレッズで見つけた「お金貸します」#個人融資

スナックで働いていたシンママのミホさんは、何気なく開いたスレッズで見つけた「お金貸します」という投稿にコメントしたことが全ての始まりだったそう。

それまで投稿もコメントもしたことがなく、いわゆるロム専(閲覧専門)でスレッズを利用。いいねすらもしたことがなかったのだとか。

しかし、娘さんの誕生日プレゼントをなんとか用意したい。そんな思いから、ふと見つけた投稿にコメント。それまで日々スナックで務めていたミホさんの生活はそこから一変したそうです。

今回はスレッズで見つけた個人融資の体験談をミホさんにお話しいただきました。これから個人融資を利用したい方、今すでに個人融資を利用している方は、ぜひ最後までお付き合いください。

この先、あなたを待っている未来が少し覗けるかもしれません。

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-著者情報-
金城
日本闇金解決センター金城
1973年生まれ、大阪出身。弁護士事務所勤務を経て、2017年ヤミ金解決センターを設立から早9年目に突入、闇金問題を専門的に研究・対策を行ってきました。法律事務所時代、闇金被害の相談が多く困っている依頼者が多いことから一念奮起。闇金被害の解決の手助けを通して「本来持っているべき幸せ」を手に入れてほしいと願っています。
-監修者情報-
ウイズユー司法書士事務所/奥野正智
ウイズユー司法書士事務所
司法書士 奥野正智
闇金問題解決のトップスペシャリストとして、業界屈指の50,000件超の解決実績を誇る司法書士・行政書士。NHKをはじめとするメディア出演多数で、闇金被害の実情と対処法について広く啓発活動を行っている。「被害者に徹底的に寄り添い、最速での問題解決を実現する」をモットーに、法的知識と豊富な経験を駆使して依頼者を救済。法テラス登録相談員として社会貢献にも尽力し、LEC東京リーガルマインド専任講師として後進の育成にも携わる多彩な専門家。大阪司法書士会会員第2667号 / 簡裁認定番号第312416号 / 大阪府行政書士会会員第7123号 / 法テラス登録相談員 / LEC東京リーガルマインド専任講師
全国の闇金に強い弁護士・司法書士

スナックで働きながら子育てするシンママ

私、スナックで働いていたんです。出勤は週5日。平日に2日休みをもらって、その他は毎日お店に出ていました。

その月によって違うけど、だいたい月収は22万円くらい。生活はできるけど、裕福な暮らしではなく、娘にも時折我慢させることがあったのが気がかりでした。

仕事と子育て、両立の難しさ

ママにはよくしてもらっていて、娘が体調を崩した時なんかはお休みをいただいていました。そうは言っても、出勤の時は託児所。

娘は私がいないといつまでもグズッてしまい、託児所から「お母さんとの時間も欲しいと言っていた」などと書かれていることもあり、いつも苦しかったです。

シングルで育てると決めたのは私ですが、娘にとっては親の都合。本当は父親もいる家庭の方が一緒にいられる時間が多いことはわかっています。

その分一緒に過ごす時はたくさん話したり、娘とのコミュニケーションはなるべく大事にしています。時には娘を叱る時もありますが、基本的には仲良くやってきたつもりです。

でも、仕事が終わり、仮眠を取ってから娘の朝ご飯を作るのは結構大変に感じることもありました。

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ある日スレッズで見つけた「#個人融資」

仕事から帰ったらSNSを見ながらお風呂に入るのが日課なんです。その頃はスレッズにハマっていて。

毎日見ていると言ってもロム専なので。コメントとか、いいねすらもせず、ただ他人様の投稿を眺めるのが日課だったんです。

おすすめに表示された「お金貸します」

私がよく見ていたのは、シンママのひとり言とか節約術みたいな投稿でした。みなさんスゴイんです。

お肉の代わりに豆腐を使った節約レシピとか、家事を時短するための掃除テクニックとか。いいな、と思ったものは私も試してみて、今でも続けていることもたくさんあります。

その日もいつものようにスレッズでママの工夫術を見ていたら、おすすめに「お金貸します」と言っている投稿が表示されていました。

なぜそんな投稿が出たのかわからなかったんですが、よく見たら「#シンママ」ってハッシュタグが使われていました。

私がシンママの投稿を頻繁に見ていたから、ハッシュタグに関連性があるってことで表示されたんでしょうね。

おすすめに出てきた投稿は、何件かコメントがありました。

「貸してほしいです」とか「いくらまで借りれますか?」とか「即日OKですか?」とか、そんな感じだったと思います。

実はその時、娘の誕生日を控えていて。私もコメントしてしまったんです。『できればお借りしたいです。』って。

そしたらDMに誘導されて、希望金額とか身分証について説明されたんです。

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個人融資の借り方

娘にプレゼントしたかったのはゲーム機だったので、希望金額は3万円でした。端数は自分で出せそうだったので、3万円借りられれば、いつものお詫びに娘が欲しがっていたプレゼントを用意できると思ったんです。

その後はDMからLINEに移り、身分証の写真や職場の住所を聞かれました。同時に自分の顔写真も送るよう言われたので、その場で自撮りした写真も送りました。

やり取りは夜だったので、翌朝ATMを確認してくれと言われ、娘を送り出してからATMに行ったところ、希望していた3万円が振り込まれていました。

その足で電気屋さんに行ってゲーム機を買い、娘の誕生日までの数日、クローゼットに隠していました。

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娘の誕生日パーティ

いよいよ娘の誕生日になり、用意したゲーム機をプレゼントしました。まさか本当にゲーム機が手に入るとは思っていなかったようで、娘はとても驚いていました。

喜ぶ顔が見たくて用意したプレゼントです。私も嬉しい気持ちになったのを覚えています。

個人融資|初めての返済日~恐怖を感じるまで

借入してから10日後。初めての返済日が来ました。給料日はまだでしたし、いきなり3万円というお金が用意できるはずがありませんでした。

元金の減らない返済

返済日はお金を用意できなかったので、利息とジャンプ金だけ支払えと言われました。私が働いていたスナックは日払いがあったので、1日5,000円の日払いを4日もらって、2万円手元にありました。

利息は3,000円。ジャンプ金は1万円だったので、1万3,000円払ってその日は終わりました。

2回目の返済日

次の返済日はさらに10日後。借入をしてから20日経った時でした。その日も給料日前で、日払いから支払いするしかありませんでした。

もちろん一括返済などできるはずもなく、またしても利息とジャンプ金を支払うことに。

この時点で個人融資の返済は2万6,000円になっていました。

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いつまでも返済が終わらない個人融資

この頃になってやっと気が付きました。

私が借りたのは3万円なのに、すでに2万6,000円払っている。でも、元金は一切減っていないということに。恐怖を感じましたが、どうすればいいかもわかりませんでした。

個人融資のことをお客さんに相談する

その頃、頻繁にお店に来てくれるお客さんがいました。

営業終わりにアフターに行けばタクシー代をくれましたし、焼き肉屋さんに行けば「娘ちゃんにお土産」と言ってお弁当やお惣菜も持たせてくれていました。

正直、娘のことも話すか迷いました。スナックって、子どもがいるキャストを嫌うお客さんもいらっしゃいますから。

でも、その方には話してもいいと思ったんです。だから、正直に家庭の事情も話していました。

個人融資の利用を知ったお客さんの反応

これからのことを考えると本当に不安だったので、個人融資のことを彼に話しました。そしたら、すごく怒られて。

「なんでもっと早く言ってくれなかったんだ。」って言われました。

薄々気が付いていましたが、個人融資って違法業者なんだそうです。だから利息もめちゃくちゃ高いし、いつまでも返済は終わらないんだとか。

それもそのはずです。3万円借りて、2週間で2万6,000円払っているのに借金は減っていないんですから。

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司法書士への相談を勧められる

このままではいけない、と司法書士を紹介してもらいました。

私知らなかったんですが、弁護士と同じような法律の専門家で司法書士って人たちがいるそうです。

なんでも、借りた金額が130万円以下だったら司法書士の方が安く対応してもらえることがあるんだとか。

しかも最初の相談は無料。金銭的に困っていた私にとって嬉しかったです。

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相談後すぐになくなる取り立て

びっくりしたのが、相談してすぐに個人融資の人から連絡が来なくなったことです。翌日には連絡が来なくなったし、いつの間にかLINEトークからいなくなっていました。

こんなことならもっと早く相談すればよかったと後悔しています。

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個人融資との縁が切れたその後

それからは娘との時間も増えました。

実はママのご厚意で、昼間のスナックでカフェをするようになったんです。開けていない時間ももったいないから、好きに使っていいと。

昔から料理は得意な方だったので、コーヒーとランチのお店をするようになりました。夜は娘と一緒にいられるようになったし、どこか前より仲良くなった気もしています。

それから、個人融資のことを打ち明けたお客さんですが。彼と結婚しまして。なので、娘と3人、新しい暮らしを始めたんです。

改めて口に出すとちょっと照れくさいですね。

娘とも仲良くしてくれていますし、娘もすっかり懐いて私より仲がいい気もします(笑)

あの時の私は目の前のことに精一杯で。他のことは何一つ視野になかった気がします。結局周囲の人たちに助けられましたし、あのままではどうなっていたか考えただけでも怖いです。

あとがき|スナック勤務からカフェ経営者に転身

こう話してくれたミホさんは現在カフェを経営している。彼女の作るハンバーグランチは人気で、今も私の胃袋を満たしてくれている。

彼女らしい、優しい味付けのハンバーグだ。

娘の誕生日プレゼント欲しさに利用したという個人融資だったが、彼女を救ったのは当時店に通っていた現夫。彼の存在なしに、今の生活には至らなかっただろう。

これからの彼女の生活に、さらなる輝きが降り注ぐことを祈る。