破綻した日常
私は30代のシングルマザー 2人の子供を抱えて生きている
12歳の娘と6歳の息子 それぞれ違う父親を持つ子供たち
スーパーのレジでパートをしながら 何とか日々をしのいでいる
でも心の奥底には常に虚しさがある その虚しさを埋めるために お酒やパチンコ ゲームの課金に走る日々
依存症という名の怪物が 私の心を蝕んでいく
買い物をすることでしか 心を埋められない日々が続いた
闇への誘い
ある日 パチンコ屋で いつものように負け続けていた
財布の中身は底をついて もう帰るしかないと思った時
耳元でささやく声が聞こえた 「お金 貸してあげようか?」
その時の私には 借金をすることへの恐怖心はなかった
消費者金融や街金は すでに借り尽くして事故歴もある
どこも貸してくれない でも この人なら...
その瞬間 私の運命は 大きく歪んでいった
甘い罠
ネットで調べてみると ソフト闇金という言葉が目に入った
従来のイメージである「闇金は怖い」 そんな説明は一切ない
きちんと返済さえすれば 確実に大丈夫だと書いてある
利息は確かに高かったけど 「今すぐ必要なんだ」
そう思う私には それすら大したことに思えなかった
闇金のホームページを見ると 利用している人が数多くいるようだった
「みんな使ってるんだから 私だって大丈夫なはず」
そんな甘い考えが 私を支配していった
闇の蔓延
最初は1か所から借りただけだった でも すぐに返済が追いつかなくなる
新たな闇金を見つけては借り 別の闇金の返済に充てる
気がつけば7か所もの闇金から 借金をしている状態に
借金というツルが 私の生活を覆い尽くしていく
子供たちの給食費も払えない 食事はいつもインスタントラーメン
それでも スマホの通信費だけは 月に5万円もかけていた
課金や動画の視聴 それが唯一の現実逃避
底なし沼
パチンコ屋のトイレで 見知らぬ男性と関係を持つようになった
それで得たお金を またパチンコの資金に
負けては売春 売春しては負ける 底なしの沼にはまっていく
xや出会い系アプリでも 体を売るようになっていった
自分が何をしているのか もはや考える余裕すらない
ただ 目の前のお金を得ることだけが 私の全てになっていた
破滅への序曲
ある日 闇金業者の態度が一変した
怒鳴り声と共に 携帯電話が鳴り止まない
「何としてでも明日 返済しろ」 「返すまで 嫌がらせしてやる」
そう言われても もう返済する金はない
パート先に無言電話が 回線がパンクするほど続く
救急車が呼ばれたり 近所に噂が広まったり
嫌がらせは日に日に エスカレートしていった
現実の重み
12歳の娘が泣きながら帰ってきた日 私は初めて我に返った
「ママ どうして給食費払ってくれないの?」 「みんなに笑われるよ」
娘の涙が 私の心を切り裂いた
6歳の息子は いつも空腹を訴えている
「ママ おなかすいた」 その言葉が胸に突き刺さる
自分の欲望のために 大切な子供たちを傷つけていた
現実という重しが 私の心に のしかかってきた
闇からの脱出
恥ずかしさと情けなさで 誰にも相談できずにいた
でも このままじゃいけない 子供たちのために立ち上がらなきゃ
勇気を振り絞って 闇金問題の専門家に相談した
「恥ずかしい」「情けない」 そんな気持ちは捨てて すぐに相談することが大切だと教わった
専門家は真剣に 私の話を聞いてくれた
「あなたは決して一人じゃない」 その言葉が希望の光となった
新たな一歩
闇金との交渉は 専門家に任せることにした
少しずつだけど 状況は良くなっていった
パチンコも売春も すべてやめることを決意
お酒もゲームも控えめに 子供たちとの時間を大切にする
貯金をはじめ 少しずつだけど未来が見えてきた
闇金地獄から抜け出すのは 決して簡単ではない
でも 諦めないことが 何より大切だと気づいた
反省と希望
今 振り返ってみると 自分の無知さに愕然とする
世間知らずで 自分が当事者になるなんて 考えもしなかった
でも この体験を 無駄にするわけにはいかない
闇金から借りるのは 絶対にやめるべきだ
そして もし今 闇金で悩んでいる人がいるなら
すぐに相談してほしい 専門家はちゃんと話を聞いてくれる
早く相談すればするほど 良い結果につながる
費用の心配をする人もいるだろう でも 闇金専門の事務所なら 相談に乗ってくれることが多い
行動を起こすことで 状況は変えられる
光る未来へ
今 私の家には笑顔が戻ってきた
娘は中学生になり 息子も小学2年生に
給食費もきちんと払えるようになり 食事も栄養バランスを考えて作る
2LDKのアパートは狭いけれど 3人の幸せな空間となっている
スマホの使用も必要最小限に その分 家族との会話が増えた
過去の過ちを忘れることはない でも それを糧に前を向いて生きていく
闇金という怪物は 今も社会の影に潜んでいる
私の体験が 誰かの「抑止力」になれば
そう願いながら 新しい人生を歩んでいる