【恐怖の体験】闇金からの借金を返さないとどうなる?

闇金からの借金を返さないと、違法な取り立てが続いたり、高額な返済がいつまでも終わらなかったりと、異常な事態を招きます。警察からも同様の発表がされており、この事実は揺らがないでしょう。
ヤミ金融業者は、ダイレクトメールや電話でやさしく勧誘してきますが、一旦借りると法外な利息を請求し、脅迫的な取立てを行う悪質な無登録業者です。勧誘を受けたり、借りてしまった場合でも警察署、交番、駐在所又は、警察安全相談へご相談ください。
引用元:石川県警察「ヤミ金からは借りちゃダメ!(ヤミ金の手口を紹介)」
以下で、闇金からの借金を返さないとどうなるか詳しくお話しします。いずれも経験すれば恐怖を感じるどころか、人生終わったと思うかもしれません。
違法な取り立てが延々と続く
闇金からの借金を返さないと、違法な取り立てが延々と続きます。たとえば、以下のような取り立てが毎日のように行われます。
これらはいずれも違法な取り立てですが、そもそも闇金のような違法業者がルールを守るわけがありません。実際、闇金がルールを守っているなら闇金と言われませんし、闇金をきっかけとしたトラブルも起こっていないでしょう。
また、借金の取り立ては命にかかわることもあるので、甘くみてはいけません。警察庁が公表している「令和6年中における自殺の状況」によると、借金の取立て苦で自殺した件数は、84件もあります。
参照:厚生労働省自殺対策推進室・警察庁生活安全局生活安全企画課「令和6年中における自殺の状況」
これは、令和5年と比較して5件も増えているほか、計算すると1週間で約2件も借金の取り立て苦による自殺が発生していることになります。違法な取り立てが続くと、心身ともに疲弊して最悪の選択をしてしまうのかもしれません。
金城です
昔法律事務所で働いていたときに、闇金からの異常な取り立てに悩んでいると相談にきた人がいました。この方は、返済と併せて、早朝や深夜にしつこく取り立てが行われていることに疲弊しているようでした。相談していただいたことで、しつこい取り立てが止まったのでよかったですが、そのままならどのような結末を迎えていたかわかりません。闇金の取り立てに困っている人は、早急に弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。

利息が増えて返済が半永久的に終わらない
闇金に借金を返せないと、利息が増えて返済が半永久的に終わらないという事態が発生します。これは、政府広報オンラインでも言及されていることですが、闇金の金利は異常な高さであることがほとんどです。
正規の貸金業者がお金を貸すときの上限金利は年2割(元本10万円未満の場合)です。しかし、個人間融資の場合、「10日で3割」といった法外な利息の支払を求められることがあります。1度でも借りてしまうと、高金利のため返済が難しくなります。
引用元:政府広報オンライン『新たな手口のヤミ金融に注意!「#個人間融資」「後払い(ツケ払い)現金化」「先払い買取現金化」』
実際に、10日3割の利息を計算したことはありますか?たとえば10万円借りると、1ヶ月で利息は10万円以上になります。1ヶ月で借金が倍以上に膨れ上がるなんて、通常の消費者金融からの借入ではあり得ません。
これでは元金の返済が進まず、いつまで経っても返済が終わらないですよね。SNSにも闇金の金利が高過ぎて元本が減らないという投稿が見つかりました。

やはり、闇金からの借入は利息が増え過ぎて、返済が半永久的に終わらないという事態に陥るようです。
ちなみに、「借金 計算ツール」で調べると、金融庁や日本貸金業協会、消費者金融などのツールが見つかるのですが、10日で3割という金利を設定して計算できるところは見つかりません。
つまり、10日で3割なんて想定外、あり得ない利息だということです。
金城です
以前法律事務所で働いていた際に、元金が全く減らないどころか借金が増えて困っているという相談を聞きました。詳しく状況を整理すると借入先は闇金であり、借金が減らないのは法外な金利であることが原因でした。適切な手続きを踏むことでトラブルは解決できましたが、「闇金からの借金=減らない」と思っておいたほうがよいでしょう。

家族や友人など周囲の人にも危害が及ぶ
闇金を返さないと、家族や友人など周囲の人にも危害が及ぶ可能性があります。自分自身だけが困ると思っている人は、少し考えを改めたほうがいいかもしれません。
闇金の取り立てや嫌がらせは、家族や友人、職場に対しても行われます。実際、日本貸金業協会には家族や職場へ危害が及んだ事例が紹介されています。
北海道在住のサラリーマンAさんは、東京都豊島区の貸金業者C社(登録番号詐称)からダイレクトメールが届いた。Aさんは消費者金融から250万円の借入れ(実質金利15.0%)を行っており、「金利1.8%で融資します」と書かれたダイレクトメールを見て低金利のC社に借り換えようと決意し、250万円の融資を申込んだ。後日、その業者より1万5千円の振込みがAさんの口座にあり、1週間後に4万円振込め(返済しろ)と連絡があった。本日は支払えないと告げたところ、Aさんの親宛に30万円の請求をされ、さらにAさんの息子さんが働いている職場には「金を返せ」などの嫌がらせのFAXが30枚も届いた。
引用元:日本貸金業協会「被害の実例」
闇金相手に「自分だけならいいか」なんて甘い考えは通用しません。職場にしつこく連絡されれば居場所がなくなるどころか、クビになる可能性もあります。
自分の周囲の人間、働く場所を守りたいのであれば、最初から闇金の利用は控えるべきですよ。
闇金に返せないとどうなる?実は返さなくてもいい?

ここまでで、闇金に返せないとどうなるのか、かなり不安を感じている人も多いでしょう。しかし、実は闇金からの借入は元金、利息ともに返済する必要がありません。
「またまた…お金を借りたのに返さなくていいわけないよ」と思った人もいるかもしれませんが、これには根拠があります。
なぜ闇金にお金を返さなくてもいいのか、その理由を見ていきましょう。
法外な利息はそもそも無効扱い
そもそも論ですが、法外な利息は法律違反であり、無効扱いとなります。たとえば、闇金が提示してくる以下のような条件は法律に違反しています。
- 10日で1割(トイチ)
- 10日で2割(ト二)
- 10日で5割(トゴ)
お金を貸し付けるときは、以下の2つの法律を守らなければなりません。
法律の種類 |
上限金利(年率) |
利息制限法 |
元本が10万円未満 |
20% |
元本が10万円以上100万円未満 |
18% |
元本が100万円以上 |
15% |
出資法 |
20% |
利息制限法や出資法で定められている上限金利を守らないような闇金の金利は無効扱いになり、支払い要求に応じる必要はありません。
ちなみに、利息制限法を超えた金利については超過部分が無効となり、行政処分の対象です。一方で出資法の上限金利を超えた場合は、刑事罰の対象となります。
最高裁判所で返済は必要なしと判決が出ている
実は、闇金からの借入は返済する必要なしと最高裁判所が判決を出しています。最高裁判所は、闇金を反倫理的行為で不法原因給付に当たると判断しました。
不法原因給付については、民法第708条で以下のように定めています。
不法な原因のために給付をした者は、その給付したものの返還を請求することができない。ただし、不法な原因が受益者についてのみ存したときは、この限りでない。
引用元:民法第七百八条
簡単に説明すると、闇金は正式な貸付行為でお金を貸していないので、闇金が貸したお金を返してほしいと求めるのはNG。闇金が返済を求めるなということですね。
これは最高裁判所が認めていることなので、返済する必要はありません。
実は闇金は完済を期待していない?
ここで、「返済されない可能性があるのに、なぜ闇金はわざわざお金を貸すの?」と疑問に思いませんか?その答えとして考えられるのは、闇金がそもそも完済を期待していない可能性があることです。
借金を完済されてしまった場合、利息が発生せず、闇金は儲かりませんよね。だったら、そのまま貸し続けてお金を絞れるだけ絞ったほうがいいと判断しているのではないでしょうか。
また、どのようなルールがあろうと、闇金は返済させられる自信があるのでしょう。闇金は、あらゆる手段で返済を迫ります。
- 早朝や深夜の取り立て
- 暴力
- 職場へのしつこい嫌がらせ など
これらをすべて無視したり、耐え続けたりできる人は、ほとんどいないはず。そのため、闇金は返済されない可能性があるのに、簡単にお金を貸してくれるのです。
闇金に返せないとどうなる?と不安でも絶対にやってはいけない3つのこと

闇金に返せないとどうなる?と不安を感じても、絶対にやってはいけないことがあります。NG行動を知らずにやってしまうと、被害がより大きくなる可能性も。
もし闇金からお金を借りてしまった、お金を借りたら闇金だったという場合は、以下の点に十分気をつけてください。
借り逃げはかなり危ない
先ほど、闇金からの借入は返済の必要がないとお伝えしましたが、それでも借り逃げはかなり危険なのでやってはいけません。
返す必要ないなら借り逃げればいいと安易に考える人がいますが、闇金には住所や職場といった個人情報が知られていることがほとんどです。
たとえば、あなた本人は逃げられても、その住所に住んでいる家族や職場の同僚に危害が及ぶ可能性があります。毎日の取り立てに対して、身に危険を感じることもあるでしょう。
また、うまく逃げられずに見つかってしまった場合、さらにひどい取り立てや嫌がらせを受ける恐れがあります。個人情報を知られている以上、そう簡単には逃げられません。
かなこです
相手が闇金の場合、逃げるという選択は避けたほうがよいでしょう。弁護士や専門家などに相談して、解決を図るのがおすすめです。

闇金に返さないと伝えるのは控える
先ほど、闇金からの借入には返済義務がないと説明しましたが、借金を返さないと伝えるのは控えたほうがよいです。
闇金にその事実を伝えたしても、「はい、そうですか。」とすんなり受け入れてくれることはありません。そもそもルールに反してることぐらい、闇金も理解しています。
正直に伝えるのは、今さら何言ってるんだ?と相手を逆上させたり、逃げるつもりか?と相手に不信感を持たれるだけです。
闇金に返済しないという意見は正しいかもしれませんが、真正面から伝えても何もメリットはありません。さらに厳しい取り立てやひどい嫌がらせを受けるようになる可能性を高めるだけですよ。
さらなる借入は自分の首を絞めるだけ
闇金は異常な金利を設定しているので返済に困ることがありますが、仮に困ったとしてもさらなる借入は控えてください。
とくに、ほかの闇金からの追加借入は自分の首を絞めるだけです。取り立てや嫌がらせが2倍になると思っておいてよいでしょう。
「でも、取り立てや嫌がらせをされたら困るから新しく借りるしかない…」
このように頭を悩ませている人もいるかもしれませんが、ほかの闇金から借入する前に弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
金城です
弁護士や司法書士に相談すれば、闇金とのトラブルだけではなく、多重債務も解決するかもしれません。トラブルの種を増やさないように、ぜひ専門家を頼ってみてください。

闇金を利用した人に待っている地獄|助かる方法は?

単なる言葉だけでは想像しにくいかもしれないので、ここで闇金を利用してしまった人のリアルを紹介します。結論からお伝えすると、闇金を利用してしまった人を待っているのは地獄です。
人によって地獄は違うかもしれませんが…。とにかく最悪な状況に陥ることに変わりはありません。
最後に助かる方法について解説しているので、すでに闇金で困っているという人は迷わず実践してみてください。
SNSで悲痛な叫びを投稿する被害者
闇金を利用してしまった人が、SNSで悲痛な叫びを投稿しています。「闇金 助けて」などと検索すると簡単に見つかるので、かなりの人が被害に遭っているはずです。

何をされたかまでは書かれていませんが、闇金に取り立てや嫌がらせをされて困っているのではないかと推測できます。

こちらの人は、闇金に追われているようです。逃げ場所もないのでしょうか。とにかく話だけでもと状況が切迫していることがわかります。
まだまだ困っている人はたくさんいます。

こちらは家族にも見捨てられたとあることから、周囲の人にまで被害が及んでいる可能性も。闇金から借りると精神的に追い込まれて、死がよぎってしまうこともあるということがわかります。
いずれにしても助けてという言葉から、悲惨な状況が伝わります。同じような状況に陥りたくないのであれば、決して闇金を利用しないでください。
闇金に関わると二次被害も…
闇金を利用した人は、二次被害にも気をつけなければなりません。SNSでは、「お金 困ってます」などと調べると、貸しますという投稿が簡単に見つかります。以下の画像もその一例です。

しかし、危険なので利用しないほうが賢明です。このような投稿のほとんどは、闇金を利用した人をターゲットに新たに借入させて、さらにお金を搾り取ろうとしてきます。
さらに、副業などを紹介する、お金を支援するなど、言葉巧みにほかの方法で騙すことも。いわゆる副業詐欺や支援金詐欺ですね。このように、闇金に関わるとほかの悪徳業者にも狙われる可能性が高まります。
また、以下の投稿は、闇金を利用してしまった結果、最終的に性風俗店で働かされるケースがあることを示唆しています。

働くこと自体が悪いわけではありませんが、自分の意志ではなく無理矢理働かされている点が問題です。闇金に関わることで失うのはお金だけとは限りません。人として多くのものを失う可能性があることを知っておきましょう。
助かりたいなら迷わず弁護士・司法書士に相談を
「すでにトラブルに巻き込まれている」「助けてほしい」という人は、迷わず弁護士・司法書士に相談してみてください。
消費生活センターや警察に相談するのももちろんいいですが、早期解決を望むなら弁護士や司法書士がおすすめです。とくに、闇金に強い弁護士や司法書士に相談すれば、かなりスムーズな解決を期待できます。
闇金に強い弁護士・司法書士には以下のような特徴があります。
- 闇金解決した実績が豊富である
- 後払い・分割払いなどに対応している
- 口コミ・評判が良い
- 全国に対応している など
弁護士や司法書士を探すときは参考にしてみてください。弁護士や司法書士は、あなたの味方です。闇金から借りた自分が悪いと責める必要はありません。専門家に頼って、トラブルから解放されましょう。
闇金に返さないとどうなる?待っているのは生き地獄|まとめ

闇金に返さないと、待っているのは生き地獄。たとえば、違法な取り立てが続くうえ、法外な金利により借金は全く減らないことが予想されます。さらに、周囲の人にも危害が及ぶ可能性があり、家族からも見放されるかもしれません。
闇金は、実は返さなくてもいいという判決も出ています。しかし、返さないと被害が大きくなることが予想されるため、単に無視するといった方法は推奨できません。
そこで、おすすめしたいのが弁護士や司法書士への相談です。法律の専門家に任せることで、トラブルの早期解決を望めます。
ただし、法律の専門家なら誰でも闇金に強いわけではないので、事前に調べることをおすすめします。闇金に返さないとどうなる?と一人で考え込まず、早めに専門家へ相談しましょう。