消費者金融や銀行からの借入が難しい生活保護受給中でも、闇金であれば利用が可能です。
しかし、申し込みをしただけでもあなたの人生に悪影響を与える可能性があることをご存じですか？
このようにお考えの方は、ちょっとお待ちください。焦って闇金を利用すると、ご自身で首を絞めることになるかもしれません。
ただの脅しではない、生活保護受給者が闇金を利用すると起こりうることをご確認ください。
生活が苦しいからと闇金を利用すると、さらに金銭的余裕がなくなる可能性があります。法律事務所で目の当たりにした生活保護受給者の闇金問題も併せてご紹介します。
残念ながら、生活保護を受給しながら銀行や消費者金融から借金することはできません。
ご友人などから融資を受けた際も最悪の場合生活保護が打ち切りになってしまうので、今一度ご確認ください。せっかく申請が通った生活保護費ですので、ぜひ大切にご利用ください。
貸付金については、当該被保護世帯の自立更生のために当てられる場合には、収入として認定せず、その償還金については、その他の必要経費として収入認定の対象外となる場合がある。
（一方、それ以外の単なる借金は認められないため、貸付利用を検討する際は担当ケースワーカーに相談すること。）
引用元：厚生労働省
残念ながら生活保護を受けながら新たに借金をすることは認められていません。
では、「バレなければ大丈夫では？」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、それもかなりリスキーと考えた方が良いでしょう。
生活保護を受給されている方はご存じかもしれませんが、銀行や消費者金融から振込が行われる銀行口座は福祉事務所が把握していることがほとんど。
さらに生活保護費受給中は、福祉事務所が口座の動きを調査できる約束になっています。そのため、少しでも違和感のある動きがあれば調査の対象となり、銀行や消費者金融からの借入は公に。福祉事務所にバレてしまいます。
借入や融資＝収入とみなされるため、生活保護受給者は申請が必要です。
収入、資産については福祉事務所に届け出る義務があります。
生活保護開始後に収入、資産を活用できたときは、保護費の返還を求めることがあります。
申請なく金銭を受け取った場合、受け取った生活保護費を返さないといけなくなる可能性があります。せっかく生活費＋借入で生活しようとしても、むしろマイナスになることもあると覚えておきましょう。
場合によっては今後の生活保護が打ち切りになってしまうこともあるため、勢いで借入や融資を受けるのはとても危険です。
そう考える方もいらっしゃると思います。しかし、私が法律事務所で勤務していた際、同様の相談をされた方がいらっしゃいました。
これは脅しではなく、本当に生活保護が打ち切りになることがあるとぜひ覚えておいていただきたいです。
一度打ち切りになった生活保護を再開するには、再申請⇒再調査と、初めて生活保護に申請された時のように手続きが必要となります。
また、初めての時よりも難易度が高くなり、申請が通らない場合も。手続きをしたからと言って必ず生活保護が再開されるとは限りません。
こうなってしまっては、ご自身で生活を立て直す他術がないので、思い付きで融資を受けたり借入を行うことはおすすめできません。
「生活保護を受給しながら闇金を利用したい」そうお考えの方は、生活保護費よりも多くの資金を調達したいという目的があるはずです。
しかし、生活保護費に闇金からの借金を追加するのはとても困難とご存じでしょうか？
ぜひ申込や借入を始める前に生活保護を受給しながら闇金を利用するリスクについてご理解ください。借入を開始する前なら、きっとまだ間に合うはずですよ。
生活保護を受給しながら闇金を利用すると、振り込まれた生活保護費は返済に消えてしまいます。
今まさに生活保護費を受け取っている方は、基本的に毎月月初めに指定した銀行口座に保護費が振り込まれていることと思います。
使い方は人によって異なりますが、食費や通信費など、生活のために生活保護費を使われますよね。
しかし、そのお金は全て闇金への返済に充てることとなります。むしろそれだけでは足りず、生活がままならない状態に。これでは、せっかく申請が通った生活保護の意味がなくなってしまいます。
生活保護を受給しながらさらに闇金から借入た金銭で生活しようと考えるのはやめておいた方が良いでしょう。
闇金からの借入を検討されている場合、このように考えられた方もいらっしゃることと思います。
しかし、闇金の借金でお金が増えることは消してありません。
第一章 利息等の制限
（利息の制限）
第一条 金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分
法律で決められている金利（利息）は、高くとも年20%です。適用されるのは元本10万円以下の場合なので、一体いくらなら法律を守っているのか確認していきましょう。
| 借入額 | 5万円 |
| 年利 | 20% |
| 利息 | 1万円 |
| 合計 | 6万円 |
単純に計算すると、 5万円借りた場合にかけてもいい利息は年間1万円。元本と併せて6万円返済することになります。
しかし、闇金はこの法律を守るつもりなどないため、上限のない高額な金利を請求してきます。そのため、金銭的な余裕を生むために借りたはずの闇金で生活を苦しめられることになるのです。
いかがでしょうか？闇金は法律に反し高金利を請求してくるため、借入をしても金銭が増えることはないことがわかりましたね。
実は、取り立てには厳密なルールが定められています。
(1)
貸金業規制法では、債権の取立てにあたり、人をおどかしたり困惑させることは禁止されていますが、その具体例が法律で明記されるとともに、罰則が引き上げられました（無登録業者の行為も罰則の対象）。
(イ)
正当な理由なく、不適当な時間帯（午後９時から午前８時）に取立てを行ったり、勤務先等の居宅以外の場所に電話や訪問を行うこと
(ロ)
債務者・保証人以外の第三者に対し、みだりに弁済の要求を行うこと 等引用元：金融庁
早朝や深夜の取り立て電話はもちろん、職場に電話したりいきなり現れるなども違法な取り立てです。
ここまでご一読いただいた方の中には、「深夜に取り立てをされたことがある…」そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか？それは違法な取り立てです。
闇金やSNSの個人融資にお心当たりはございませんか？違法な業者は、取り立てもルールを守っていないんですよね。
法律事務所で働いていた際、執拗な取り立てに困り果てて相談にいらした方もいらっしゃいました。取り立てに多くの時間を奪われて生活を脅かされるため、「闇金利用前よりも苦しい」とお話されていましたよ。
ここまでご覧いただいた方にはご想像いただけると思いますが、高額な金利と執拗な取り立てにより、精神的にもかなりツライ状態になります。
精神的に追い詰められるとどうなるか…。
ぜひ、イメージいただきたいです。精神的に余裕がなくなると、今この瞬間よりも未来に希望が持てず、命の危険に陥ることを。
「家族もいないし未来などどうでもいい」そう感じる方もいらっしゃると思います。ですが、今以上に窮屈な生活を送りたいですか？
闇金の利用を思いつかれたのは、生活を豊かにしたいと思ったからではありませんか？ぜひ、今一度考え直してみてください。
遠く離れた親戚や家族にも闇金の利用がバレてしまう場合があります。
闇金は初回利用時、多くの個人情報を聞いて来ます。例えば、以下のようなことです。
これらの情報を渡していた場合、返済が滞ると実家に電話取り立てを行い、なんとしても返済させようと催促してきます。
「きちんと返せば大丈夫」と思われるかもしれませんが、相手は違法業者。返済が遅れていなくても家族に連絡される可能性があります。
また、連絡だけでなく個人情報が悪用される場合も。得することもなければ、自ら周囲を人質に奈落の底に落ちていくようなものです。
まだ申込をしていない方はここで立ち止まりましょう。ご自身の首を絞めるような真似はぜひお辞めください。
生活保護受給者で、すでに闇金に困っている方もいらっしゃると思います。そんな方は、今すぐ専門家に相談しましょう！
迷っている暇はありません。返済が遅れるほど違法業者は執拗に取り立てを行い、さらに借金は増えてしまいます。また、メンタルにも悪影響を与えるため、早急に対策されることがおすすめですよ！
生活保護を受給しながら闇金を利用したけど、やはり返済できない、そんな状況になったらすぐに専門家に相談しましょう。相談は返済日当日でも大丈夫。とにかく1人で解決しようとしないでください。
これらの相談先は全て闇金に対応していますが、今すぐ解決したい方は弁護士・司法書士に直接相談すると良いですよ。警察を除く他の窓口は弁護士や司法書士の仲介役となります。
結果として弁護士や司法書士を紹介するという流れになるため、仲介役を飛ばして直談判するイメージでしょうか。
怖い・面倒だなどの理由で相談を後回しにしても闇金の取り立てがなくなることはありません。早くなんとかしたければ相談が取り立てゼロへの近道ですよ！
闇金の取り立てに困っている方はすぐに相談しましょう。放置するとさらに取り立てがひどくなる可能性があります。始めは緊張されるかもしれませんが、どんな法律家もあなたの見方になってくれるはずです。ぜひ、勇気を出して始めの一歩を。
そんな気持ちで取り立てを無視すると、さらに電話の頻度は増えて違法業者もむきになって取り立てを行います。
たとえば、あなたがご友人に1万円貸したとしましょう。予定していた返済日に電話しても出ない、留守番にも対応しない。そんな状況になったらカッとしませんか？
闇金も同じ人なので、勝手に返済日を決めつけたとしても『約束を破った人』として激しく取り立てしたくなるものです。ある意味、この辺りはとても人らしいと言いますか、感情に任せてなんとしても利用者からお金を取り返そうとするんですね。
そのため、返済できないからと言って無視はやめましょう。
実は闇金相談を初回無料にて受け付けている弁護士・司法書士事務所は全国に複数存在します。費用が払えないからと泣き寝入りする必要はありません。
昔法律事務所で働いていた時にも、相談が遅れた理由をこう話す方がいらっしゃいました。弁護士や司法書士と言われると、莫大な費用を請求されそうと勘違いされることがあるんですよね。
しかし、法律事務所はその名の通り法律の事務手続きを行うための場所です。人の悩みを解決できるよう、協力するための場所なのです。なので、怖がらずにまずは相談されることがおすすめです。
万が一相談した事務所が合わないと感じたらそれ以上の相談はせず、他の事務所をあたるのもいいですね。全国に100件以上闇金問題の取り扱いがある事務所があるのです。きっとあなたに最適な事務所はあるはずですよ！
警察に相談すべき闇金問題は意外と貴重なケースだったりします。警察が対応できるのは、怪我や器物破損があり、さらにその証拠がある場合。
「深夜に取り立ての電話が来た！違法だ！」と警察に駆けこんでも、実は取り合ってもらえない可能性があります。警察は多くの相談を受け付けているため、危険性が高い場合のみ対応できるとお考えください。
また、上記に当てはまり警察に相談される場合は、交番ではなく警察署に相談しましょう。併せて証拠を持って行き、事情を説明すると比較的早く解決できるかもしれません。
ただし、証拠を持って警察署に行ったからと言って必ず解決されるとは限りません。怪我をしたのに解決できない、等ございましたら弁護士や司法書士にご相談ください。
あなたの安全を確保しながら親身になって相談に乗ってくれるはずですよ。
今回は生活保護受給中の闇金利用についてお話してきましたがいかがでしたか？
生活が心もとないからと、生活保護を受給しながら闇金を利用しても生活水準が上がることはないということがご理解いただけたかと思います。ワンランク上の生活を目指す方は、ぜひ生活の基盤を整えることをおすすめします。
最悪の場合生活保護が打ち切りになるため、これから申込を検討されている方はぜひ辞めておきましょう。今よりもひどい生活になってしまうかもしれません。
各ページに様々な有用情報が記載されています、ご活用ください。