読者の皆様、初めまして。闇金ガールこと、唯愛です。
この記事は、唯愛の実体験に基づき、ライターさんに執筆してもらっています。
お恥ずかしいので、匿名且つ2～3割程度はフィクションをおりまぜています。でも事実がもとになっているので「ほぼノン・フィクション」という理解でお読み下さい。
今回は唯愛が男に引っ掛かり闇金地獄におちいったエピソードを。
簡単にストーリーの概要を先に説明しますと、
- 唯愛は、男にもてたいがもてない女子。
- 酒乱の気があり、夜遊び大好き。飲んで吸って、パチもやる。
- バージンを取られたのは高校教師。遊ばれただけだった。
- 不倫で責任を全て押し付けられて放校。
- ステキな彼氏をつくって見返してやりたい。それで歌舞伎町でホストにはまる。
- 体だけもて遊ばれ、お金が無くなってくると「放置プレー」が始まった。
- 貢ぐお金が無いので闇金に手をだしてしまった（というか誘い込まれた）。
- 闇金に借りたモノは返せ、と追い立てまくられた。
- 払えないなら実家に直接取立てに行く。イヤなら風俗で返せ、と脅された。
- 最後、第三者の力を借りて何とかオワリにした。
・・・というものです。ネットや漫画でこういうエピソードは案外見聞きしますね。だから「ありがち」な面もありますが、作り話ではないので「リアル」です。思い出すだけで鳥肌が立ちます。
この記事の目的としては、
- 恥をさらしてでも読者の皆様に闇金の怖さを知ってもらい、絶対に手を出さないようにしてもらいたい。
- もし闇金に関わっていたら自分の力だけで何とかしようとはせず、必ず専門家（弁護士/司法書士）に相談して欲しい。
と訴えかけること。この二点です。
では早速唯愛の打ち明け話を。リアルです。
自己紹介・バックグラウンド
先に唯愛のことある程度紹介しておきますね。どうしてそういう情けない女になったかは過去に原因がある面も多いためです。
- 現在20代中盤。
- 独身 / もてたい症候群。
- 誰とでもやることはしない。つまり、愛の無いセックスはお断り。
- 案外キュートでおっぱいが大きくセクシー（Fカップ） / 自分で言っちゃいます！
- 背が高く（170cmぐらい）スレンダー。お尻はそんなに大きくない。
- 髪型はショート。
- 元アスリート / 球技だけは案外得意（だった）。
- 女のくせに酒豪 / 酒・タバコ・やけ食い・博打、何でもござれ。
- 三流高校中退 / 中卒で悪いか！ と開き直る女。
- 英・数・国、全部苦手。社会や理科もダメ。
- 学歴も無いが、使える資格とかも無い。
- まともな職務経験ナシ / コンビニかキャバ嬢ぐらいしか稼ぎようが無い（めちゃ貧乏で、人生の平均月収は10万円ぐらい）。
いくつかの点についてある程度紹介を。まず見た目です。これしか自信無いんですが（あっても）、大AV女優・現在タレントの「三上悠亜」さんに似ていると言われることがあります。そこまでのレベルではないので、それも何だか失礼ですがオッパイの大きさと腰のくびれは似たとこある。なので自慢出来る！
でもそれ以外何の取りも無いバカな女子です。あ、あと英検4級持ってる！ 履歴書を見てみると、高校中退、資格は英検4級（オンリー）、職務経験は弁当屋やコンビニのレジとかバイトが並んでる（だけ）。キャバはさすがに書かない。
それで酒は飲むはタバコは吸うはスロットはやるわ。男にもてたいが・・・そこそこ美人？ なのにもてないわ、でライターさんに打ち明けている時「あたし大丈夫？」とつくづく思いました。ちなみに案外文章うまいんで頭いいんじゃないの？ と思われたら、それは私が話した内容をライターさんがしっかりまとめて書いてくれてるだけです！
さて、唯愛が闇金ガールになったのは20代前半の頃。その原因になっているのが10代の青春時代です。それを背景として説明します。
唯愛は中学・高校の頃部活を頑張る子でした。中学はソフトボールで高校では軟式テニス。お勉強はほとんどしなかったのですが（一次方程式ってどういうこと？ 程度のおつむり）。三流校でも高卒ぐらいは、とは思ってました。
それが何故高校中退に？ 事実上「放校」です。高校三年の頃、部活の教師と不倫をしていました。そいつは既婚者ですが、特に私の体操着姿が好きで、部室でこっそりお尻をなでたり、耳元でヘンタイな言葉を囁いたりして、体をさわられていました。
案外イケメンだったので、不倫に走るという教師にあるまじき態度はともかく、まぁラブラブでした。良く言えば秘密の恋。悪く言うと教師・生徒間の人の道から外れた情事。後者の方がニュアンスとしては正しい！
さて唯愛はチューしたり、おっぱいやおしりを体操着の上から触られるぐらいはOKなんですが、一応普通の女子（？）だったので「すぐにやらせたりはしません」。でもやりたかったら離婚して、結婚してからにしろ！ とかも言いません。好きな男には気が弱いのかな・・・。放課後の秘めごと、ズルズル状態。
なんでこんな男を好きになったのか。いいとこもあって、部活が終わった後に「君はここをこうするともっとうまくなるよ！」丁寧に指導してくれたり、怪我をしたら何度も「唯愛、大丈夫？」と声を掛けてくれたり。今思うとこれも口説きのうちでした。ほめておくのも作戦のうち、ということでしょう。それでも、やりたいと言われてもすぐはやらせませんでした。男でやると途端に興味がなくなる人が多いのはいろんな恋愛マニュアルで見ていたからです。
また、奥さんがいる人とこっそりラブラブになっていたので、ばれないかな？ とかの不安感もあり、そのため余計に入れ込んでいました。好きになると何も見えなくなる女の感情をよく把握した上でハメていたんでしょうね・・・。
さて、この先公が「最後やるために取った作戦」、酔わせてガードをゆるくする。今から考えると男の「必殺技」・・・。ありがちだけど。こういった経緯で、唯愛は18歳から飲酒を始めます。部室で甘くフルーティなお酒を一緒に飲み（そいつはどっちかというとビーラーでしたが）、酔ってチュウされてお尻をなでられてエロエロになった所を「決める」。悔しいけど、バージン喪失はそいつです。部室で、バックで突かれました。
そのうち、唯愛はお酒のせいで勉強や運動もさらにさぼるようになり、朝も二日酔い状態で教室に行くので、担任の教師にばれて教師会・生徒会で大問題に発展しました。もうむちゃくちゃです。
ここで「自主退学」という形で追い出されました。事実上は追放です。学校の方は問題を隠蔽したかったので、知らんぷり。未成年で酒を飲む生徒が悪い！ というだけ。その教師にはお咎めナシ。唯愛もその男にアルコールをかまされたのでそいつが悪いと言い返したのですが、「証拠不十分」だって。んなわけ…学校側とその先公は無罪で、私だけが有罪。自分から辞めないと放校処分にするよ、とかの脅しもありました。
最初とっても優しかったので本気で惚れていたのに、実は全て体目的の作戦だった。そして自分の立場が悪くなると女なんか切ってしまう、というサイテーの人間です。学校の方も教師に問題があったとされると世間で大問題になるので男の方の肩を持った。思い出しても腹が立つ！ 心から惚れた男に手のひらを返されると反動で恨みが強くなります。
本当はこの時点で「第三者（専門家）」、つまり弁護士を立てるべきでした。頭の悪い女が一人で交渉をしてもただこのように丸め込まれるだけです。
一応高校に行っていたのに、不倫の責任を全て押し付けられ社会的には「抹殺」されてしまった唯愛。もう飲まずにいられない。高校の頃から飲んだくれてましたが、もっともっと飲んでやる！
不良の道、まっしぐら
中卒のレッテルまでついたアル中の19歳、唯愛。才能や特技も無く、弁当屋やコンビニ、安いキャバのバイト掛け持ちで「一応」働き始めます。一応、というのはそれでお金を貯めてまともになろうというのではなく、酒を買うために働いていただけ、という意味です。
ふててやる。中高の頃も成績が悪くてバカにされていて少しはふてていたんだけど、さらにふててやる。もう本当にダメなだらしない女になってやる。というマイナスの感情で心がいっぱい。そしてその心の痛みを一時でも消すために暴飲すると、朝二日酔いでさらにイヤな気分になり、さらに飲む、そういう悪循環でした。
親はせめて高校ぐらいは・・・夜間とかもあるよ？ とか説得してきましたが、うるさいので家出。そんなつもり無いし。安いワンルームのアパートを借り、昼夜のバイトで稼いだ金は全部酒・タバコ・パチ & スロットに突っ込みました。そう言えば競馬も。ちなみにギャンブルは弱いので掛け持ちで働いている割にはいつもスッカラカンでした。男に対する勘も働かないが、勝負ごとでも働かない・・・。
アメリカの女だったらここでシャブ中になるんだろう、と思っていましたが日本ではドラッグは中々手に入らないのでシャブ中にはならず。手に入っていたらなっていたか？ 間違いナシです。
不良そのまま。それも最悪最凶の不良女子。誰のせいだ？
リベンジ・モードの唯愛
さてそろそろ成人式が見えてきた唯愛。相変わらず酒びたりなので、これも二日酔いで出席するんだろうか・・・。この頃には甘いお酒だけでなく、ビールも焼酎もウイスキーも何でもござれ状態になっていました。
いつも酔っ払っている。キャバでも飲むし、家でも一人で飲む。週刊文春とかの芸能ゴシップ記事だけは読む。一応めんどくさそうに弁当屋やコンビニのレジで働いて、それ以外は特に何もしない。一点、弁当屋やコンビニは少しぐらい酔っ払っていても追い出されないのがいいとこでした。レジなんでただ用が済めばいい！ ということなのか。
酔っていても、胸の中にあるのは「男にだまされた悔しさ」。でもその先公に仕返しすることは事実上無理です。学校という組織がそちらに付いているので、今さら何を抗議しようが気ちがい女扱いして追い払われるだけでしょう。その学校だけではなく、社会全体が敵に回っているような気もしました。
ここで、見た目は案外自信あるので、超絶イケメン彼氏を作って唯愛を不良の道に落とした社会を見返してやろう！ と一大決心します。
しかし！ ここで冷静に考えると、見た目がちょっといいだけの無能でアル中気味のふてくされ女子にそんなステキな王子様が現れるでしょうか？
理想としては超イケメン & 性格バッチリ & 高収入ですが、現実は甘くない。全然、現れません。
出会いの場所があるとしたら勤務先のキャバです。キャバでは常に男性客を接待しているので、会うというなら毎晩会います。仕事なんで別に会いたくて会ってる訳じゃないけど。
でも酒太りの太ったサラリーマン、つまりエロ親父がほとんどで、またその男性教師と同じように二言目には「ホテル行こう」と言われます。ヤダ。イケメンだったら考えるけどね。たまにカッコいいお客さんもいるんですが、そういう人に限ってあたしなんかは指名しない。
道でイケメンを見かけたら「逆ナン」してみるのはどうか？ これも考えて何回かやったことはありますが、全く釣れません。何だかストーカーみたいになるので警察に捕まりたくはなく、そのうち止めました。やっぱりボディの魅力だけでイケメンをゲットすることは出来ないのかしら・・・？ 現実は甘くないぞ唯愛・・・
王子、ついに見つかる
唯愛は職業柄夜の世界の人間であり、目的を達成するためには手段を選ばない子なので、キャバの「向こう岸」はどうか？ と思い立ちました。
考えが単純なだけか。でも必死だった。
ここで案の定、お決まりルートのホスト遊びにはまり始めます。20歳に突入しており、成人式は蹴りました。大人になんかならないゾ！ という決意もあったのでしょう。
ホストは高いイメージがありますが、「初回」はワンセット5,000～8,000円ぐらいで飲ませてくれたりして思ったよりお手軽なんです。一応仕事も二つしてるんで、王子様を求めて歌舞伎町のホストを一軒ずつ回りました。指名をしてドリンクを奢っても、シャンパンとか頼まなければ一回数万円ぐらいの予算で楽しめる！
ホストで成功している男子はある意味超イケメン & 性格バッチリ & 高収入を満たしています。
まずスーツが似合う細身の超イケメンでないと生き残れない。
とにかくトークがうまくお客さんの心を溶かすようなおもてなしをしますね。あと、歌えてダンスが出来たり？ この点が接待、つまり性格ばっちり要素。
で、結果高収入にもなるのか。
数多く回ったお店の中で高スペ男子はかなり発見しましたが、中でも一人、ガチ恋してしまいました。こういう人です
- 年齢不詳だが 30歳ぐらい？
- 紫や白の夜の町系バブリースーツが似合う長身。
- 指輪やピアス等、身に付けているアクセサリーのセンスもサイコー。
- 俳優の「染谷俊之」さんに似た甘いフェイス。
- 金髪のショートカットで、それがまた似合う。
- テーブルに来るとき男性モデルのような優美な足運びでゆっくり近付いてくる。
- お酒の注ぎ方も優雅でとてもカッコいい。手が細くてキレイ。
- 自身もお酒が強く、お客さんの前で酔ったりしない。
- 礼儀正しいが、時々冗談を言って笑わせてくれる接客の達人。
- 歌やダンスも上手く、お店のステージで披露してくれる。とてもステキ。
- 電話やメールのフォローもバッチリで、人の心をそらさずワシづかみにする。
- ホテル行こう、とか絶対言わない！
- 手をそっと握ってくれたり、時々柔らかく腰を抱いてくれる（だけ）。
- ポルシェ、フェラーリ、いい車や高そうな時計をいくつも持っており、超リッチ。
- 役職は「常務取締役」とかでお店でも出世（？）してる。
- 源氏名は「鋭治（仮）」。本名に近いとか言ってました。
歌舞伎町でもトップクラスの売上を叩き出しており、年収数千万〜億はあるのでわ？ リッチ、ですね。
この鋭治にガチ恋。
ただ、同伴とかもしてくれるのですが「正式な彼氏」になってくれることはなく、必ずお店で会ってお金を使わなければなりません。でも仕事なのでそういうもんか、とは思いました。通っていても事実上彼女だと思ってくれたらそれでいい。実際、「僕の本当の女は君だけで、他の子は単なるお客さんだよ！」とかの溶けそうになる甘いことを何度も言われました。
他の子、つまり指名客は何十人も抱えていたようです。今考えると、全員に同じこと・・・つまり俺の彼女はお前だけ、ということを言って釣っていたのでしょう。
ちなみに「永久指名」という制度があり、キャバと違って指名替えはNGだったりします。どうせ唯愛は鋭治一途だったので、他のホストに乗り換えることは考えていませんでした。他のお店に行くことすらしません。お金の面で掛け持ちはムリだったということもあります。
初めは一回数万円のお代だったのですが、「歌舞伎町で本当のトップになりたい」と相談され、段々と高いドリンクやボトルを入れなくてはならなくなります。そのうち一回の料金が10万円を超え、シャンパン等の高いボトルを入れると30万円ぐらいのお会計になったこともあります。ちなみに一回で100万円以上使う子もいたようです（お支払いの瞬間も目撃しました）。唯愛にそこまではムリだったので・・・。
料金が段々とアップし、昼夜の掛け持ちバイトだけではきつくなってきました。それでも無理して通い続けた唯愛。理由は・・・？ 一度「アフター」で新宿の高級ホテルでワンナイト、甘い一晩をプレゼントしてくれたのです。ホテル代もその時は払ってくれる紳士。セックス経験は二人目ということになりました（キャーッ！）。
ここで、典型的なホスト地獄にはまっています。
肉体関係は持ちましたが、本当の彼氏になったのかは微妙。他のライバル、つまり指名客が多いのも知っているので、鋭治の心をつなぎとめるために無理にお金を使う日々がしばらく続きます。そうすると、本当の彼女なんだか他の子と同じ「単なるお客さん」なんだか分からなくなってきます。口では「君は俺の彼女さ！」と行く度に言ってくれますが・・・。
放置プレー
もう散々売上アップにも貢献したし、エッチもしてる（唯愛的には事実上彼氏だと思っていました）ので、そんなにお金をお店でばらまかなくてもずっと優しくしてくれるの？ お店に行かなくてもそろそろ外で会ってくれるの？ と期待していました。
ところが、です。あまりお金が無くて、指名が入れられないでフリー・ノードリンクで遊びに行ったことがありました。お金は今手元に無いけど、一瞬だけ鋭治に会いたい！ いつもみたいに優しく手を握って耳元で「唯一の彼女だから・・・」と言って欲しい。その言葉通りにあたしが彼女なんだったら・・・別にお金をばらまかなくても横で甘くささやいてくれるだろうと思って。
そうしたら、テーブルに一人チャーム（ピーナツとかの乾き物）とハウスボトル（焼酎）を出されて「放置」されるのです。ヘルプも適当に他の人が来て、鋭治は指名の入っている子ばかりをお相手し、唯愛のところには一度も来ません。目線すら合わせてくれず、完全無視、放置状態です。どういうこと？ 唯愛だけが彼女じゃなかったの？ それってウソだったの？ 金を使えない女は一切相手にしない、というなら「単なるお客さんの一人」じゃない！ そんな複雑な思いが胸をよぎりました。もう彼が何を考えているのか分からなくなってきた・・・。
ここで何となく分かりました。やっても彼氏ではなく単に客なんだ、と。金の切れ目が縁の切れ目で売上アップに貢献してくれない女には見向きもしない。そういうことなの？ これは後で気付いたことですが、わざと焦らせるために放置プレーをしていたのです。
一度、無理してしっかり指名し聞いてみました。どういうこと？ いや、そういうことだよ、と。彼女なんだけど、やっぱり仕事もあるから売上を助けてもらえないと僕は人気があるのでずっとは相手に出来ないんで・・・。とか。悪い男。でも捨てられたくない！ もう一度甘く優しく抱いて欲しい！！
金策のご紹介
もうバイト二つではお店通いが完全に無理になってきました。一回最低10万円は使わないと常務さまの機嫌が悪くなり、放置プレーの地獄に逆戻りするためです。10万円使っても、他の子は三桁台一度に使ってくれるんで足りないんだけど・・・みたいな雰囲気も出てきました。
ここで、風俗で稼いでホストに突っ込むという典型的な下り坂に足を踏みきるという選択肢はありました。高級ソープに就職すれば悠亜さん似なんでおっぱい星人の客が群がってくるでしょう。でもそれだけはしたくなかった。体を売ると鋭治との一晩の思い出がけがされるような気がして・・・。繰り返しになりますが、唯愛は愛の無い性行為だけはどうしてもイヤだったのです。ソープではなくイメクラやピンサロ等の本番ナシの風俗でも、フェラしたりスマタをするのはそれに近いのでどうしてもダメ。
お店側にはさらに唯愛からお金をむしり取る作戦が用意されていました。そこの「代表取締役社長 = オーナー」から、「恋愛資金」を融通してくれる「極めて良心的」なホスト資金サポート会社を紹介されたのです。これがいわゆる闇金でした。鋭治を男にしてやってくれ、人気があって他の子も相手にはするが、あなたが本当の彼女だと聞いてる、とかも言われました。後で考えるとお店の中での連携プレーだったのでしょう。
金融業とも裏で実はつながっていたんでは？ と今になって思います。つまり、自力でお店代を稼げなくなり、風俗だけは拒否し、お金をもうむしり取れなくなった客には闇金を紹介しさらにむしり取る。借りたのはあんただから、それで取立てに追いまくられても後は知らん。と、単にむしり尽くして捨てる。
利息地獄
紹介されたのは一見普通そうな歌舞伎町ファイナンス（仮）という融資会社です。
そこの責任者が礼儀正しく「では愛のために50万円ご融資しましょう」とあっさり承諾。事務所の奥にある金庫から札束を無造作にわしづかみにして高そうな机の上にポンっと放ってくれました。
鋭治の心をつなぎ止めたい私は盲目になっており、契約書を良く読みもせずサインして借りてしまいました。もちろん、マイナンバーカードをしっかりコピーされ、現住所、スマホと部屋の電話番号、実家の住所・電話番号まで押さえられました。
ありがたい！ ちょっと怪しい感じはするけど、紳士的で別にヤクザっぽくもない！ オフィスも小さいがまともな感じがする。
さて50万円の方はお店に4回行って1週間で飛びました。その後、いとしのハニーはまた放置プレーを再開。さらに、この放置プレーはお店の外にも及んだのです。通っているうちは電話したりメールしたりしてくれるのですが、「もうスッカラカン」と分かっているので「用無し」ということで連絡すら途切れました。今思うと単に営業電話・メールだったんだね！
愛は取り戻せず、借金だけ手元に残ってしまった。いや、全てが営業で最初から愛なんか無かったんだ・・・。
ここで契約書を見てみると、利子が20%で複利とあります。やっぱ高いんだ・・・と思ったら「年利」ではなく「月利」と書いてあります。それって、何のこと？
つまり一ヶ月経つと50万円が20%加算されて60万円になります。さらに一ヶ月返さず「放置」しておくと72万円になります。
仕方ないのでまたバイト二つをがむしゃらにやってある程度は返していたのですが、5万円ぐらいしか月に払えなかったりして借金が段々と膨らんでいきます。
そのうち部屋や携帯、実家にまで電話が掛かってきて、「真面目に返す気があるのか！」と連日怒鳴られるようになりました。どうしよう・・・。部屋までコワいお兄さんがそのうち取立てに来る。貸すときはお客さんなのでニコニコしていますが、一旦返済が滞ると途端に手のひらを返したような態度を取ります。
そのうち、住所を握られているので「黒服」みたいな取り立て屋から見張られているような気もしてきました。電話だけでなく部屋に乗り込んでくるんじゃないかと・・・。
取立て電話の回数も段々増えてきて、最初は1週間に一回ぐらいだったのが、1日に一回、1日に何度もひっきりなしに・・・という状態になりました。もう耐えられない！
そうしている間にも利息はドンドン膨らんでいるはずです。
どこかに夜逃げしようか？ とも考えました。
ここで恐ろしい脅迫が。お前の所に行っても金がナイのは知っている。なら実家の住所を知っているので直談判して耳をそろえて返してもらうしかないね！ とか。それは困る！ 家族にはさすがにそんな迷惑は掛けたくない。と言うと、なら風俗しかないね！ と。
完全にホスト & 闇金チームにはめられました。
逆に、風俗勤務すればうちの借金も返せるし、またホストに通ってその「彼氏」ともヨリを戻せるよ、と。ちなみに風俗の紹介ならすぐ出来る。君のバストなら月に何百万も稼げるよ！ 脅したりなだめたりで、もう唯愛的にはアウトでした。コワすぎる。
足長おじさん、登場
ここまでが闇金ガール唯愛の転落ストーリーです。
その後どうなったかというと、とある「足長おじさん」を友人に紹介してもらい、交渉をしてもらいました。違法金利だし vs. 借りたモノは返すのが筋だ で「堂々の押し問答」をしてくれたんです。警察まで登場するのが怖かったのか、最後残った元本に「年利20%」（これでも高いんですが、月利よりは）で手打ち。その人は歌舞伎町ではめられた子達をボランティアで救っているおじさんです。裏社会でも案外顔がきくらしい。
たすかりました。
ちなみに、フィーがある程度払えるなら正義の弁護士を雇って「違法なんでやめるように！」と直談判してもらうべきです。唯愛は弁護士も雇えなかったので、たまたま出会ったこのおじさんにうまく交渉をまとめてもらいました。
その後、バイトやら友達に借りるのやらでその支払いを続けました。で、何とか完済しました。気付いたら年齢ももう23歳とかに差し掛かっている。
酒に溺れ、男のウソの愛に二回も引っかかり、闇金地獄に落ちた唯愛。
今でもウソをついて私の処女を奪ったその教師と、体どころかお金まで何百万円もまきあげて挙句の果てに闇金地獄に突き落としたそのホストが許せず、悔しくて一人で泣いて夜も眠れない日があります。
でも、学校とかホストのお店とか闇金会社は「組織」なので泣き寝入りです。
まだ何とか生きてはいますが、これまでの20数年一体何だったんだろう、と今インタビューでカミングアウトしながらボーゼンとしております。そして、これから唯愛の人生はどうなるんだろう・・・。一方で、また足長おじさんに会いたいな！ というちょっと希望の光もあります。
なお、その足長おじさんについては正体を明かすと仕事がしづらくなるそうでこれぐらいしか明かせません・・・。
会えるかな？ 単に友人として、です。その人に彼氏になってもらおうとは思わないよ。もう男はこりた。
