「給料が足りない」という状況は、誰にでも起こりうる可能性があるもの。しかし、このあとの対応がその後の人生を大きく左右します。
あなたはどちらがいいですか？私は圧倒的に後者です。給料が足りないと感じると、人は正常な判断ができなくなることがありますが、判断を誤れば待っているのは地獄。
また、闇金ではないといううたい文句で、給与ファクタリングが横行している現状もあります。（大変危険）
この記事では、法律事務所で勤務経験のある私金城が、みなさんが判断を誤らないように給料が足りないときの対応についてわかりやすく解説します。
さらに、新手の闇金と言われる給与ファクタリングにも触れるので、給料が足りないと感じている人はぜひ最後までご覧ください。
一番大切なことなので最初にお話ししますが、給料が足りないからといって闇金を利用するのは絶対にやめてください。闇金を利用すれば、一時的にお金は増やせるかもしれません。
しかし、来月以降はさらにお金に困ることになり、最後に待っているのは目も当てられないような地獄です。
給与ファクタリングは、給料の権利の全額もしくは一部を給料日前に買い取ってもらう行為のこと。なぜ最初に紹介したかというと、給料が足りない時に給与ファクタリングを利用する人がいるからです。
そして、その給与ファクタリングは新手の闇金と言われているので、どうしても最初に伝えておこうと思いました。
例えば、給料が1ヶ月10万円だったとします。給与ファクタリングを行う業者は、この10万円の権利を買い取って2万円を手数料として差し引いたことにし、8万円を利用者に渡します。その後、給料が支給されたら、利用者はその10万円を業者に渡します。
これは一見問題がないように見えますが、1ヶ月で8万円借りて2万円の手数料を取られたのと同じ意味だとわかりますか？となると、月額の利息は25％、年利にすれば300％です。
さて、何やら雲行きが怪しくなってきましたね。貸金業者の年利は、上限が109.5％と出資法で定められています。この上限を超える業者は、闇金です。
金銭の貸付けを行う者が、年百九・五パーセント（二月二十九日を含む一年については年百九・八パーセントとし、一日当たりについては〇・三パーセントとする。）を超える割合による利息（債務の不履行について予定される賠償額を含む。以下同じ。）の契約をしたときは、五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。当該割合を超える割合による利息を受領し、又はその支払を要求した者も、同様とする。
引用元：出資法第5条件「高金利の処罰」
給与ファクタリングを行う業者は、上記のように違法な金利を設定していることがほとんど。見え方が違うので気づきにくいだけで、やっていることは立派な出資法違反です。実際、金融庁も給与ファクタリングについて注意を促しています。
いわゆる「給与ファクタリング」などと称して、業として、個人（労働者）が使用者に対して有する賃金債権を買い取って金銭を交付し、当該個人を通じて当該債権に係る資金の回収を行うことは、貸金業に該当します。
貸金業登録を受けていないヤミ金融業者により、年利に換算すると数百～千数百％になるような法外な利息を支払わされたり、大声での恫喝や勤務先への連絡といった違法な取立ての被害を受けたりする危険性があります。
また、いわゆる「給与ファクタリング」の利用により、本来受け取る賃金よりも少ない金額しか受け取れなくなるため、経済的生活がかえって悪化し、生活が破綻するおそれがあります。違法なヤミ金融業者を絶対に利用しないでください。
そもそも、給料は労働基準法で使用者（雇用主）から労働者に直接支払わなければならないと規定されています。そのため、使用者は給料を業者に直接渡せません。
つまり、業者は利用者に対して単に貸付を行い、給料日にお金を回収しているだけということになります。となれば、もはや貸金業登録が必要な貸付行為と変わりません。
口では給料を買い取っているから闇金ではないと主張する業者もいますが、貸付行為を行っているのに登録がなければそれは闇金です。
以前、法律事務所に勤務している時に、給与ファクタリングが闇金と知らずに利用してしまい、取り立てや嫌がらせなどのトラブルに遭っていると相談に来た人がいました。専門家の対処でしつこい取り立てや嫌がらせはすぐに止まりましたが、闇金ではないと主張する相手の意見を鵜呑みにしてはいけないことがよくわかる事例です。給与ファクタリング＝闇金と理解しておいて問題ないでしょう。
給与ファクタリングなどの闇金を利用すれば一時的に生活は潤うかもしれませんが、来月以降はさらにお金に困るのが目に見えています。
これは、闇金の金利の高さが原因です。例えば、闇金は10日3割（トサン）、10日5割（トゴ）といった法外な金利を設定します。仮にトサンだった場合、10万円借りたら1ヶ月後には借金が利息を含めて約22万円になります。
たった1ヶ月で倍ですよ？少し厳しい言い方をしますが、10万円を借りないといけなかった人が、来月20万円以上に膨れ上がった借金を返済できると思いますか？これがトゴなら、さらに借金が膨れ上がります。
このように、闇金を利用すると借金が一気に膨れ上がっていき、その影響で返済の負担は増加、結局お金に困るんです。で、どうするかというと、多くの人がまた闇金に頼ってしまう。実際、給与ファクタリングの負のスパイラルから抜け出せなくなった人もいます。
給料日に入ってきた給料は業者に渡すため、再び手元の現金が不足し、繰り返し「給料ファクタリング」を利用せざるを得なくなっていったといいます。
一度借りたカモを抜け出せなくする＝一生金銭を搾取するのが、闇金の常套手段です。給料が足りない時こそ、闇金は利用すべきではありません。
昔法律事務所で働いていた時に、給料が入ったらすぐに返せば大丈夫だと軽い気持ちで闇金を利用した人が相談に来ました。借金が増えるスピードに返済が追いつかず、暴力や暴言を伴う取り立てを受けていたようで、精神的にまいっている様子だったことを覚えています。専門家が間に入ったのでトラブルは解決しましたが、給料が足りないからと闇金を利用するのは自分の首を絞めるだけなのでやめましょう。
以下は、給料が足りないからと闇金を利用した人の末路です。
過激な言葉が並んでいますが、どれも実際に起きていること。嘘だと思うなら調べてみてください。闇金がいかに怖いのかさらに実感できると思います。
私金城は、ここまで読んでくれたみなさんにこのような末路を辿ってほしくありません。なので、給料が足りなくても闇金は絶対NG！肝に銘じておいていただけると幸いです。
そして、このような末路を辿りたくないなら、トラブル発生時は弁護士・司法書士へ相談しましょう。弁護士・司法書士に相談することでトラブルの早期解決を図れますし、被害も最小限に抑えられます。
とくに、すでに闇金を利用している人は今すぐにでも相談することをおすすめします。
給料が足りないなら、さらに働いちゃいましょう！借り入れではないので、借金が増えて返済の負担が重くなることもありませんし、自分の身一つあればできる仕事もあるので非常におすすめです。
中でも、日払いバイトは給料が足りない時にぴったり。もはや最高（※私金城の主観です）といってもいい日払いバイトについて詳しくお話ししますね。
日払いバイトとは、給料が1日単位で締められるバイトのことです。私金城が日払いバイトが最高だと思う理由は、
給料が足りない時に本当に助かるのが、日払いバイトの即金性の高さです。給料当日払い可能な案件を選べば、働いた分のお金がその日に手に入ります。
なんでも対応できてしまいます。働いたその日にお金をもらえるのってかなり魅力的ですよね。しかも、単発バイトのように短期間だけ働くこともできるので、一度働き始めたら辞めにくいといったこともありません。
さまざまな職種を体験できる、未経験でもできる仕事があるとお伝えしましたが、日払いバイトには実際どのような仕事があるのでしょうか？
すみません、たくさんありすぎて書ききれませんでした…。実際に調べてみると、その仕事の種類の多さに驚きますよ。そして、それだけあれば誰にでも一つはできる仕事があると思います。
また、さまざまな仕事があるので、コールセンターに飽きたからリゾートバイトにしようといった柔軟な働き方ができるのは、今の時代にも合っているかもしれませんね。
「日払いバイトはどう探したらええねん」そんな声が私金城には聞こえてきました！なので、おすすめのアプリを2つ紹介しておきますね。
1つ目は、タイミーです。タイミーは好きな時間にバイトを申し込めるサービスで、最短1時間から自由に働けます。そんなタイミーのメリットは、
給料が足りない時にかなり重宝しそうなアプリではないでしょうか。あと少しだけ足りないといった時に活用するといいかもしれませんね。
2つ目は、シェアフルです。シェアフルは単発・短期バイトに特化した求人マッチングアプリ。そんなシェアフルのメリットは、
がっつり稼ぎたい場合はこちらのシェアフルがいいかもしれません。さらに、シェアフルmembersではポイ活もできるので、より効率よくお金を稼げます。
どちらにするか悩むという場合は、いっそ2つとも利用してみるといいかもしれませんね。どちらも使ってみて自分に合うほうを使い続けてもいいですし、扱っている求人が異なるので併用して案件を探すのもOK。給料が足りない時は、ぜひ仕事を探してみてください。
とはいえ、働く余裕がないという人もいますよね。そんな人は、街金の利用も検討してみましょう。
「街金って怖い人たちじゃないの？」いいえ、それは闇金です。街金と闇金は異なるので、その違いもしっかりお伝えしますね。
街金は、中小消費者金融のことです。アイフルやアコムといったいわゆる大手ではありませんが、街の金貸しで、合法に貸金業を営んでいます。
一方で闇金は、貸金業法の登録をしていない違法業者です。合法か否か、それが街金と闇金の違いです。簡単にいえば
ですね。しかし、なぜか「街金＝怖い」というイメージを持っている人もいます。これは、闇金が街金と名乗って営業することがあるからです。合法で貸付している街金からしたらいい迷惑ですよね。
真っ当な街金は、闇金のようにしつこい取り立てや嫌がらせもしませんし、安全に利用できます。そのため、給料が足りないけど働く余裕がないという場合は選択肢の一つとして検討してもいいと思います。
さぁみなさんが気になる、結局どの街金（中小消費者金融）がいいの？という点ですが、この記事では以下の3社を紹介したいと思います。
1つ目のセントラルは、創業50年の老舗で今の返済能力を重視してくれるので、収入があればブラックでも通る可能性がある良心的な中小消費者金融です。
2つ目のフクホーは、全国対応の振り込み融資が魅力です。最後の砦との呼び声もあるので、もうどうにもならないという時は相談してみるといいかもしれませんね。
3つ目のアローは、郵便物なし・Web完結可能・在籍確認原則なし。バレたくない人におすすめの中小消費者金融です。
ただし、上記以外にも中小消費者金融はあるので、利用する前に自分でも調べてみてください。よりあなたに適した中小消費者金融が見つかるかもしれません。
最後に、街金を利用する時の注意点をお伝えしておきます。
まず、ブラックOKと明確に記載している中小消費者金融は、私金城が知る限りではありません。つまり、ブラックでも借りれた人はいますが、確実に借りられる保証はないということです。申し込んだら絶対に借りられると思い込んでいると、計画が崩れるかも。
さらに、街金とうたっているのに法外な金利を要求してくる違法業者（闇金）も存在します。適当に選ぶのではなく、口コミや評判を調べながら慎重に判断しましょう。
また、当たり前のことですが、借りられるからといって返済能力を超えた借り入れは避けてください。闇金は別ですが、本来お金は借りたら返さなければなりませんし、借りた分だけ返済の負担は大きくなります。
街金は大変便利で助かる存在ですが、計画的に利用しましょう。
せっかく日払いバイトや街金を知ったので、来月も給料が足りないという事態は避けたいところ。しかし、給料が足りない時と同じ生活をしていては、また来月も給料が足りなくなってしまいます。
そこで、来月も給料が足りなくなるのを避ける3つの方法をお話しします。目からうろこ的な内容もありますので、最後まで目を通してくださいね。
これはよく言われているので、そんなことはわかっていると思った人も多いのではないでしょうか？しかし、効率よく生活費を見直す方法をご存知の人は少ないはず。
効率よく生活費を見直すためのキーポイントは、固定費です。具体的に、以下のようなものは固定費に該当します。
いわゆる毎月必ずかかる費用ですね。ただし、食費などは毎月かかりますが、家賃みたいに毎月◯万円と決まっているわけではなく、その月によって流動的なので固定費とはいえません。
そして、ここで大事なのが固定費の中でも金額の大きなものから見直すこと。例えば、毎月1,000円のサブスクを解約するよりも、毎月1万円かかっていた通信費を格安スマホに変えて5,000円にした場合のほうが、大きく支出を削減できます。
※もちろん、1,000円のサブスクが必要ないなら解約してくださいね。
このように金額の大きいものからチェックしていくほうが、削減できる支出が大きい可能性があります。
これだけでも毎月3万7,000円生活費が浮くことになります。しかも、固定費のいいところは一度削ると基本的には効果が半永久的に続くことです。例えば、家賃6万円のところに住み替えたのに、同じ部屋で来月から家賃が急に10万円になることはありません。
その部屋に住み続ける限り、2万円削った効果はずっと続くわけです。ほかも同じですね。固定費を中心に生活費を見直すと、単に効率がいいだけではなく大きな成果も望めますよ！
健康を保つことは、生活費を見直すことと同様、もしくはそれ以上の効果を発揮します。まじ？と思った人、健康を保てると…
実は金銭的なメリットが大きいです。そして、健康を保とうと思ったら暴飲暴食を控えたり、酒・たばこはやめるなど工夫すると思うので、それも生活費の節約につながりますね。
しかし、闇金を利用していたら健康を保つどころか、精神面から大きく崩れていくと思います。もし病んでしまえば治療費がかかるだけではなく、働けなくなり、収入もなくなる恐れもあります。
たばこは百害あって一利なしと言われますが、闇金はそれ以上でしょうね。
来月も給料が足りないという事態を避けたいなら、弁護士・司法書士への相談も検討しましょう。
「なんで弁護士・司法書士やねん」
それはですね、以下の2つを実行できるからです。
闇金が解決していない状態なら、法外な利息を要求されるので来月の給料は確実に足りないと思います。
そして、闇金の解決が終わっていた場合、ほかに借金がなければ来月の給料は足りると思います。しかし、他社から借入がある場合は来月の給料が足りるか正直不安です。
そこで、債務整理です。債務整理は簡単にいうと、借金の負担を減らす手続きのこと。
いずれも細かい条件があるので絶対に制度を適用できるとは限りませんが、債務整理をすることで返済の負担が大きく減るので、毎月の生活も少し楽になります。
来月からはお金を借りずに給料だけで過ごしたいと考えるなら、弁護士・司法書士に相談してみてください。そもそも闇金については放置しておいてもメリットゼロなので、利用している場合は他社からの借入の有無にかかわらず、すぐに行動に移しましょう。
給料が足りないから闇金という発想は、今日で終わりにしましょう！近年、給与ファクタリングという行為も出てきていますが、こちらも新手の闇金なので利用は厳禁。
とはいえ、給料が足りないのは困ると思うので、この記事で紹介した日払いバイトや街金を検討してみてください。長い目で見れば生活費の見直しも効果がありますよ。
また、すでに闇金を利用してしまっているという場合は、至急弁護士・司法書士に相談しましょう。闇金とのやり取りを長引かせても被害が大きくなるだけです。彼らに優しさなどありません。こちらも法律のプロを味方につけ、早急に対処してしまいましょう。
各ページに様々な有用情報が記載されています、ご活用ください。