この記事はこんな人におすすめ
・闇金と普通の金融会社の違いがわからない
・街金・サラ金は安全なの?
・消費者金融で借りれば安全?
・闇金の見分け方はどこで見分ける?
結論:消費者金融・サラ金・街金は怖くない
消費者金融・サラ金・街金・闇金の違いを正しく知れば、金融は怖いものではありません。簡単にですがこの記事の結論として内容をまとめてご紹介します。
違法業者は闇金だけ
消費者金融・サラ金・街金・闇金の中で正確に言うと違法業者は闇金だけです。
違いは法律を守っているか居ないか
貸金業法という法律が守られているか守られていないかというのが大きな違いになりますが、法律を守らない貸金業者は闇金と同等の扱いになり、同じ処罰対象になります。
知識を身につければ怖くない
消費者金融・サラ金・街金は正しい知識を身につけることで紛れ込んだ闇金を見つける事ができます。決して怖いものではありません。
もし闇金を利用したら闇金に強い弁護士・司法書士に相談
もし闇金を利用してしまった場合には通常の弁護士・司法書士ではなく闇金に強い弁護士・司法書士に相談、依頼をしてください。悪質な取り立てや違法行為を止めるために対応してくれます。
消費者金融・サラ金・街金・闇金とは
それぞれ特徴があるのでご紹介します。
消費者金融
貸金業法をきちんと守り法律に則ってお金を貸し出しているので安全な業者です。有名なところでいうと「アコム」や「プロミス」といった会社が大手消費者金融業者になります。
サラ金
「サラリーマン金融」の略で過去、消費者金融はサラ金と呼ばれていました。
金利が高かった貸金業法改定以前に呼ばれていた呼び名なので闇金と混同されてしまいがちですが、サラ金というと改定以前の消費者金融のことを指すことが多いです。
街金
正規登録された地域密着型の小規模な金融企業のことを指します。
街金=闇金と解釈する人も多く居ますが、街金事態は怖いものではありません。ただし闇金業者はこうした街金に扮してお金を貸している場合も多いので注意が必要です。
闇金
法律で決められた登録を行わず違法にお金を貸し出す業者のことを指します。つまりは犯罪者です。
たとえ正規登録をしていたとしても貸金業法に違反すると闇金と同等の扱いになります。
消費者金融・サラ金・街金でも”闇金”と認識している人もいる
闇金と消費者金融・サラ金・街金を混同して考えている人も居ますがそれは間違いです。
ですが混同して見てしまうのにはこんな理由からなのではないかと考察しました。
消費者金融→「なりすまし」
闇金業者が大手消費者金融を扮したダイレクトメールや宣伝を行い子会社とうそぶいてお金を貸し出すケースもあるため、消費者金融もまとめて闇金と認識する人も居ます。
サラ金→「みなし金利」
貸金業法改定以前には金利にプラスしてみなし金利という物があり、通常の金利にプラスして利息を請求されることが多発していました。
また当時は今よりも貸金業法の規定が厳しくなかったため取立てがかなり荒いこともあり闇金と認識する人も多いです。
街金
大手消費者金融と違って地域密着型の小さい金融業者のため、街金に扮した違法業者や闇金業者が多く居ます。そのため街金=闇金と認識してしまう人も居ます。
闇金を見分ける金融知識
以下の点が見受けられれば闇金だと認識してください。
登録番号が無い、聞いても教えてもらえない
金融業を営む場合には登録の義務があり、登録番号はその際にもらえる番号のことです。
ダイレクトメールやホームページ、チラシに至るまでこの登録番号の明記は法律で義務化されていますが登録番号が無い、もしくは聞いても教えてもらえないという場合は闇金です。
住所や固定電話番号の表記が無い
上記同様住所や固定電話番号の表記も法律で義務化されていますが、闇金の場合身元のわかる住所や固定電話を教えると警察に足がついてしまうため教えることはありません。
表記がない場合や聞いても教えてもらえない場合は確実に闇金です。
電話番号が090で始まるなど、固定電話の番号じゃない
貸金業法では固定電話での営業のみ許可されています。090、080、070など明らかに携帯電話の番号で始まる営業やチラシの折込は確実に闇金です。
年20%以上の金利を要求
貸金業法ではどんな理由であれ年利20%を超える金利を要求することは禁じられています。
トイチやトゴ、週一割など日数によっていくらと決まる金利の決め方は年利20%を遥かに超える金利です。こうした金利を課す業者は確実に闇金です。
広告で見分ける金融知識
アコムやプロミスといった大手消費者金融の広告を見ると非常にわかりやすいですが、闇金と正規登録された金融では以下のような大きな違いがあります。
大手消費者金融はダイレクトメールはしない
「アコム」や「プロミス」といった大手消費者金融の名前を使ったダイレクトメールが来た場合はこのことを覚えているとすぐに見分けがつきます。
「誰でも簡単融資」「ブラックOK」は確実に闇金
総量規制により借入額が年収の3分の1までに抑えられている他、金融事故や自己破産者はお金をかりることが出来ません。
こうした「あからさまに借りる側にメリットがある」と言う広告は法律によって禁止されていますので、こうした広告をみかけたら確実に闇金です。
登録番号・住所の表記がなく、携帯番号のみのチラシ
登録番号・住所・固定電話の表記は法律によって義務化されていますが、それに加えて電話番号が携帯電話の番号のみといった場合は確実に闇金業者です。
電柱や公衆電話のボックス
チラシの貼られている場所が電柱や公衆電話のボックスに貼られているという場合は確実に闇金です。
電柱や公衆電話などの公共物にチラシを貼るのは違法行為であり、正規登録された金融業者がそういった場所に広告を貼ることは考えられません。
もしお金を借りた先が闇金かもと思ったら
もしもお金をかりた先が闇金かも?と思ったら以下のことを確認してください。
現在の金利
法律で定められた金利は遅延損害金を含めても上限金利20%以内です。もし今払っている金利○日間で○割といったものであれば確実に闇金です。
督促の方法
貸金業法では必ず決まった督促の方法があります。その中でも最もわかりやすいのが恫喝や脅迫、勤務先への執拗な連絡、深夜や早朝の督促、親族など周囲への督促です。
こうした督促をすることは貸金業法では禁じられています。
金融業者の情報
現在のやりとりの中で把握している金融業者の情報はどのようなものでしょうか。
業者の登録番号や所在地、固定電話の番号、業者の名前などが全く把握できておらず聞いてもはぐらかされたり教えてもらえなかったりする場合には確実に闇金です。
もし闇金からお金を借りてしまったら
もしもお金を借りた先が闇金だった場合は次のような対処をとって下さい。
すぐに闇金に強い弁護士・司法書士に相談
闇金事案は通常の弁護士や司法書士では対応してもらえないので、闇金に強い弁護士や司法書士に相談・依頼をしてください。
闇金に返済する義務はない
法律上、闇金に対する返済義務はありません。とは言え返済し続けなければ闇金からの悪質な取り立てや嫌がらせを受けてしまうので闇金に強い弁護士・司法書士に相談してください。
要求が悪化する前に手を打つ
闇金への返済を順調に続けたとしても完済できるころには更に要求がグレードアップするといった被害も多数あります。そうなる前に闇金に強い弁護士・司法書士に相談、依頼をして手を打ちましょう。