現代においては、電気代やガス代が支払えないよりもやばいと考えている人も多いのではないですか？かくいう私金城も携帯代が払えない事態を想像するとかなり焦ります…。
しかし、携帯代が払えないからといって闇金の利用はNGです。
闇金はこのような甘い言葉を並べてあなたを勧誘してくるかもしれませんが、利用したら最後、減らない借金、恐怖の取り立て、悪質な嫌がらせ…。あなたを待っているのは、完全なる地獄です。
今回は、弁護士事務所での勤務経験がある私金城が、携帯代を払えないとどうなるのか、滞納したときのリスクなどを解説します。
そして、携帯代の支払いを給料日まで待てないと考えているあなた、もし闇金を利用してしまったらどうなるのか、この記事でぜひ確認してみてください。
あなたの時間は決して無駄にいたしません。最後に、携帯代を払えないときの対処法と闇金を利用してしまったときの相談先もお伝えしますね。
「給料日までまだ何日もある。でも携帯代の支払い日は明日だ、どうしよう…」
ここで闇金からの甘い誘惑にのせられたら完全にアウトです。その先には地獄しか待っていません。携帯代を払えないほうがまだマシだったなんて思うことも。
闇金の実態を知れば、給料日まで待てないから闇金を利用しようという甘い考えはなくなると思います。
闇金を利用するくらいなら、携帯代を払えないほうがまだマシかもしれません。たしかに、携帯が使えなくなるのは困りますが、闇金を利用すれば以下のような事態を招きます。
にわかに信じがたいのもわかります。もはや闇金ウシジマくんのような漫画の世界ですよね。しかし、実際に起きていることなんです。日本貸金業協会には、以下のような相談が寄せられています。
北海道在住のサラリーマンAさんは、東京都豊島区の貸金業者C社(登録番号詐称)からダイレクトメールが届いた。Aさんは消費者金融から250万円の借入れ(実質金利15.0%)を行っており、「金利1.8%で融資します」と書かれたダイレクトメールを見て低金利のC社に借り換えようと決意し、250万円の融資を申込んだ。後日、その業者より1万5千円の振込みがAさんの口座にあり、1週間後に4万円振込め(返済しろ)と連絡があった。本日は支払えないと告げたところ、Aさんの親宛に30万円の請求をされ、さらにAさんの息子さんが働いている職場には「金を返せ」などの嫌がらせのFAXが30枚も届いた。
引用元：日本貸金業協会「被害の実例」
闇金を利用するなら、携帯の1台や2台使えなくなるほうがマシだと思いませんか？だから携帯代を支払わなくてもいいというわけではありません。
ただ、携帯代の代償としては重すぎるのではないでしょうか。ほかの解決方法を探るほうが賢明だと私は考えます。
以前法律事務所に勤めていたときに、まさに携帯代を払えずに闇金から借りてしまったと相談にきた人がいました。携帯が使えなくなるのも困るし、来月返せばいいと軽い気持ちで借りてしまったそうですが、法外な利息に返済が追いつかず、しつこい取り立てに困り果てていました。闇金は10日で3割など異常な高金利を設定しています。たった1ヶ月で借金は倍以上に。少額だろうと闇金は利用してはいけません。
実は、借金の取り立てに悩んで自殺する人も一定数います。まさか、そこまでするなんてと思うかもしれません。しかし、厚生労働省と警察庁が発表しているデータによれば、年間で100人弱の人が借金の取り立てに悩んで自殺しています。
| 年 | 自殺件数 |
| 令和6年 | 84 |
| 令和5年 | 79 |
たとえば、令和6年は84件もの自殺がありました。1週間で2件ですよ？多いと思いませんか？ここで、借金の取り立ては、人が死を選ぶほど厳しいものがあると認識しておくべきかもしれません。
これだけでも十分酷いですが、闇金を利用した人に訪れる最悪の事態はそれだけではありません。
しかも、どれか一つだけとは限らず、2,3個同時、いやほとんどすべての被害にあう恐れもあります。これら全部受けるなんて想像したくもないですよね。
しかし、上記のような被害があるのはSNSやネットを調べると簡単に見つかります。
闇金は返済させるためにあらゆる手段を使います。もちろん、法律に違反していてもそんなことは無視。なんとか逃げ切れるだろう、無視すればいいなんて甘い考えは通用しません。
今「やばい」と思った人は、早急に弁護士や司法書士などの専門家に相談するのがおすすめですよ。まずは、相談料無料の事務所を選ぶと費用も抑えられるのでいいかもしれませんね。
では、携帯代が払えないとどうなるのか、詳しく知っていますか？実は、携帯代が期日までに払えなくても、いきなり利用停止はされません。
※携帯代を支払わないことを推奨しているわけではないですよ。
携帯代を滞納してしまったときの流れ、全体像がわかっていれば焦っていきなり闇金に頼るといった暴挙に出ることもないはずです。
携帯代が払えないときは、まず請求書もしくは督促状が届き、最終的には裁判所から通知が届きます。
少し長くなりましたが、簡単にまとめるといきなり利用停止にはなりません。2の時点で、何日に携帯が使えなくなるのかがわかりますが、もともとの支払い期日から30日ほどが一般的です。
つまり、長ければ1ヶ月ほど猶予期間があります。もちろん、支払いは必ずしなければなりませんが、どうですか？1ヶ月あれば、闇金に頼らなくてもなんとかなりそうだと思いませんか？
このあと、闇金以外にお金を用意する方法を詳しくお伝えしますね。どれも1ヶ月あれば携帯代を用意できるはずです。
とはいえ、いつまでも利用停止された状態では生活に支障も出ます。携帯代を支払ったらいつ頃利用停止は解除されるのでしょうか？
結論をお伝えすると、最短30分〜2時間程度です。これはコンビニや各キャリアの店舗で支払った場合ですね。実際は4〜7営業日かかることもあるので、利用停止を解除したいならいずれにしても早く支払ったほうが良さそうです。
また、SNSやネットを調べてみると、携帯代を払ったからまた使えるようになったという投稿を見かけましたので、参考程度に。
ただし、強制解約になった場合は携帯代を支払っても、再度その携帯を使えるようにはならないので注意してください。強制解約になるまでには時間があるので、焦らずに携帯代を準備しましょう。
携帯代が払えないと、利用停止されたり、強制解約されたりするとお伝えしましたが、実はほかにもいくつかリスクがあります。
遅延損害金は、延滞利息です。支払いに遅れた分だけ携帯代にプラスして支払わなければなりません。ただし、数日程度であればそれほど大きな金額にはなりませんし、そもそも発生しないというケースもあります。
遅延損害金という言葉にびっくりしてすぐに用意しなきゃと焦れば、闇金の罠に引っかかりやすくなるかも。気をつけてくださいね。
そして、「異動情報って何？」と思った人もいるかもしれません。簡単にいうと、この人は携帯代を滞納しました、強制解約になりましたという記録（異動情報）が残ります。
仮に異動情報が登録されると、新規回線を契約するのが難しくなったり、ローンの審査が通りにくくなったりするケースもあるので、注意が必要です。
また、裁判所による差し押さえを受けるリスクもあります。差し押さえを受ければ、給与が振り込まれる口座から強制的な引き落としが行われます。ここで問題なのが、給与口座の確認の連絡が会社に入ることです。残念ながら会社にバレます。
とはいえ、これは本当に最後の手段なので、実際はここに至る前に解決することがほとんどだと思います。気にするのであれば、遅延損害金や異動情報登録のあたりですね。
「給料日まであと10日もある。携帯代の支払い日は明日だっていうのに。終わった…。」
なんて絶望している人も、まだ間に合うかもしれません。先ほどもお話ししたように、携帯代を支払えなくても、いきなり利用停止になることはほとんどないです。つまり、その間になんとか対処できれば、再び問題なく携帯を使えるようになります。
※何度も言いますが、携帯代を払わなくていいと言っているわけではないですよ！
焦って闇金などの違法業者からお金を借りて、今後一生地獄をみるぐらいなら今回紹介する対処法をぜひ試してみてください。
本当に気まずいと思いますが、とにかく携帯会社に連絡しましょう。私が同じ状況でもかなり気まずいですが、まずは分割払いができないか、支払い期日を延長してもらえないか相談してみてください。
絶対ではありませんが、やむをえない事情があれば調整してもらえる可能性があります。こんな投稿をしている場合ではありません。
闇金は×と書いていますが、違法業者は無視して連絡してくるだけなので意味がなく、自分でカモですよと周知しているようなもの。
「ばかやろー、なんで払えないんだ！」と怒られることはないと思うので、すみませんの気持ちとともに携帯会社に一度話すのも一つの手です。
また、事前に回線休止の手続きを取るのも有効です。携帯代が払えないかもと思った時点で一時的に回線の利用を停止することで、強制解約のリスクを避けられます。通話料や通信費も抑えられるので、携帯代の節約もできるかも。
ただし、携帯が使えなくなるので、回線を休止するかどうかは一度携帯会社に支払いについて相談してからでもいいかもしれませんね。
ここで、焦る必要はありません。しっかり払えるだけのお金が用意できれば問題は解決します。（闇金以外で！）
たとえば…
などがおすすめ。
不用品の売却なら、まとめて売ればある程度のお金が手に入る可能性があります。買取業者にするか、フリマアプリにするかは自分の置かれている状況に合わせて選ぶといいですね。
また、中小消費者金融からの借入もありです。闇金はダメなのに中小消費者金融から借りるのはいいの？と思った人がいるかもしれませんが、問題ありません。もちろん、借りたお金は返してくださいね。
中小消費者金融は、闇金とは違ってちゃんと貸金業登録をしている真っ当な業者です。人を自殺に追いやるような取り立てはしてきません。法律にしたがい、ルールを守って取引してくれるので安心です。
こんな感じで実際に借りれた人もいるので、気になる人は調べてみてください。
とはいえ、借金は嫌、なるべく借りたくないという人もいますよね。そのような人は、日払いバイトを探してみるのはどうですか？
日払いバイトは、その日にすぐ給料がもらえるうえ、借りたわけではないので返済も不要です。たとえば、とにかくその日のうちにお金が必要ならタイミー、継続して稼ぎ続けたいならシェアフルといった具合で使い分けるのOK、両方使うのもOK、使い方は自由です。
携帯代ぐらい知人や家族に借りれたら簡単なんですが、なかなか借りられませんよね。今紹介した3つの方法、ぜひ試してみてください。
今すぐお金を用意するといった話ではないですが、プランの見直しや格安SIMに乗り換えるのもおすすめですよ。携帯代が払えないのは、そもそも金額が高すぎるからかもしれません。
たとえば、大手キャリアの携帯の料金は月に5,000〜7,000円程度ですが、格安SIMは2,000〜4,000円ほどです。
| 種類 | 料金の相場（月額） |
| 大手キャリア | 5,000〜7,000円程度 |
|
格安SIM |
2,000〜4,000円程度 |
格安SIMに乗り換えることで、一気に3分の1の料金になることもあるんです。実際、月に980円しか支払っていない人もいます。
使い方にもよるので980円は極端かもしれませんが、それでも1,000〜2,000円前後で利用している人がたくさんいるのは事実です。来月からの携帯代に困らないようにするために、プランの見直しや格安SIMへの乗り換えも検討してみてください。
「もう遅いよ…携帯代が払えなくて闇金を利用してしまった。」
このような人は、厳しい取り立てや悪質な嫌がらせで被害が大きくなる前に、すぐに専門家へ相談してください。専門家とは、弁護士・司法書士です。警察への相談もありですが、少し注意点があります。
また、闇金に対してやってはいけないNG行動があります。知らずに行動すれば、地獄へまっしぐらです。
闇金に対してやってはいけないNG行動は、以下のとおりです。
大前提ですが、闇金が法律違反をしているのであって、あなたは被害者です。なので、自分に責任があると思い込み、返済を続けるのはやめましょう。
ただし、単に無視するだけでは取り立てが厳しくなるだけなので、返済をやめると決めたら弁護士・司法書士に相談するのがおすすめです。
そして、別の闇金から借りて支払うのは絶対にやめてください。闇金側が別の業者を紹介してきて、こちらから借りて返済してくださいと勧めてくるケースがありますが、これはお金を搾り取るための常套手段です。
借金地獄から抜け出せないように裏で結託して仕組んでいることなので、紹介されても絶対に借りてはいけません。
また、携帯電話や口座を渡す行為は犯罪に巻き込まれる恐れがありますし、性的な写真を渡せばそれを使ってさらに脅されます。いつの間にか犯罪に加担していたという状況を避けるためにも、絶対にこのような行動は取らないようにしましょう。
昔法律事務所で働いていたときに、こちらは悪くないと返済を無視して闇金からの取り立てがより厳しくなり、助けてほしいと相談にきた人がいました。こちらは悪くないから返済しないという主張は正しいですが、闇金相手にはNGです。違法業者にまともな意見をぶつけても通用しません。闇金は自ら解決するのは難しいので、早めに専門家へ頼ることも考えましょう。
実害があるなら速やかに警察へ相談してください。
たとえば、
などです。警察は証拠があればすぐにでも動いてくれる可能性があるので、音声や動画などの証拠があるとなお良いです。
ただし、警察は原則民事不介入であり、実害が発生していない場合はなかなか取り合ってもらえないことも。民事不介入とは、個人間のことは自分たちで解決してねということです。
つまり、個人の金銭のやり取りだから自分たちでなんとかしてねと言われるケースもあるということ。なので、警察に相談すればなんでも解決すると思い込むのはやめたほうがいいかもしれません。
闇金は、困っている人を狙う悪質な集団。正直な話、自分だけで解決するのは困難です。
ヤミ金は、返済困難に陥った多重債務者や中小零細業者、さらには破産者などをターゲットとし、これらの人々の名簿を入手してDMを送りつけ、融資を迫る。ヤミ金は苛酷な取立ても凄まじく、本人や親族にまでおよび、職場で騒ぎ立てることもある問題業者である。
残念ながら、個人の力でなんとかなる問題ではないんです。そこで、弁護士・司法書士を頼ってみてください。とくに、闇金に強い弁護士・司法書士へ相談すれば、早期解決も期待できます。
闇金に強い弁護士・司法書士には、以下のような特徴があります。
弁護士・司法書士はあなたの味方。闇金が悪いとわかってくれています。あなたに寄り添ってくれる弁護士・司法書士をぜひ探してみてください。
携帯代を払えなくても闇金の利用は厳禁。給料日まで待てなくてもです。そもそも携帯代を払えなくても、いきなり利用停止の措置が取られることはありません。猶予期間があるので、その間に闇金以外の方法でお金を用意しましょう。
具体的には、
がおすすめです。
もし、携帯代が払えなくて闇金を利用してしまった場合は、速やかに弁護士・司法書士に相談してください。間違ってもほかの闇金から借りて返済したり、携帯電話や口座を渡したりはしないでくださいね。
携帯代が払えないからといって、そこで人生が終わるわけではありません。むしろ、闇金を利用したせいで人生が終わります。まずは、闇金以外の方法を考えてみましょう。
各ページに様々な有用情報が記載されています、ご活用ください。