闇金NG!リボ払いすら払えなくても違法業者から借金するな

いきなりですが、闇金はNGです。リボ払いすら払えなくても、違法業者から借金するのは避けなければなりません。絶対に!です。
「またまた、そんな大袈裟な…借金を返せないほうがやばくない?」と思う人もいるでしょう。しかし、闇金はみなさんが思っているほど優しくはありません。最悪の場合、命にかかわることもあるのです。
あなたと周囲の人の健全な生活を守るためにも、違法業者から借金をしてはいけない理由を見ていきましょう。
異常な金利を請求される
闇金からの借り入れは、異常な金利を請求されます。たとえば、一般的な消費者金融は年利3〜18%程度です。しかし、闇金は10日で3割といった異常な金利を設定するケースが多くみられます。
実際、政府広報オンラインでも10日3割のケースがあると言及されているので、この異常な金利は珍しくないことがわかるでしょう。
正規の貸金業者がお金を貸すときの上限金利は年2割(元本10万円未満の場合)です。しかし、個人間融資の場合、「10日で3割」といった法外な利息の支払を求められることがあります。1度でも借りてしまうと、高金利のため返済が難しくなります。
引用元:政府広報オンライン『新たな手口のヤミ金融に注意!「#個人間融資」「後払い(ツケ払い)現金化」「先払い買取現金化」』
ここで、金利の数字だけ伝えられてもよくわからないという人もいると思うので、10万円を借りたと仮定して利息を計算してみます。
金利 |
利息 |
年利18%の場合(一般的な消費者金融) |
1年で1万8,000円 |
10日で3割の場合(闇金) |
1ヶ月で約12万円 |
実際に利息を計算してみると、闇金の異常な金利による利息の高さがわかるのではないでしょうか?なんと1ヶ月で約12万円です。もしそのまま10万円を1年借り続けたとすると、利息だけで100万円以上になります。
たった10万円の借り入れで100万円以上も利息を支払うなんて想像できますか?意味がわからないと感じる人がほとんどでしょう。
つまり、非現実的な利息が発生してしまう闇金からは借り入れてはいけないのです。
金城です
昔法律事務所で働いていた時に、闇金の異常な金利により借金が大きく膨らんで返済ができなくなったと相談にきた人がいました。闇金からの借金は一瞬で大きく膨らみます。そのため、放置するのは得策とはいえません。弁護士や司法書士などに相談して、早期解決を図るとよいでしょう。

取り立てで命の危機にさらされることも
リボ払いすら払えないからと安易に闇金を利用すると、取り立てで命の危機にさらされることがあります。
「本当なの?大袈裟すぎるよ…」と疑いたくなる気持ちもありますが、現実に起きていることです。厚生労働省と警察庁が発表した「令和6年中における自殺の状況」によれば、借金の取立て苦で自殺した件数は、84件ありました。
年 |
借金の取立て苦による自殺件数 |
令和6年 |
84件 |
令和5年 |
79件 |
引用元:厚生労働省自殺対策推進室・警察庁生活安全局生活安全企画課「令和6年中における自殺の状況」
令和5年が79件だったことを考えると、その数は増えています。そして、1年で84件ということは単純計算にはなりますが、1ヶ月で7件、1週間で約2件も自殺が起きていることになります。
本来は、恐怖を感じるような取り立ては貸金業法で禁止されています。
貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たつて、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。
引用元:貸金業法第二十一条(取立て行為の規制)
そのため、一般的な消費者金融から借り入れていれば、自殺するほど借金の取立てが苦しいとは想像しにくいです。しかし、闇金から借り入れた場合は別です。彼らはルールなんて守りません。
本来禁止されている以下のような取り立てを容赦なく実行してきます。
- 早朝や深夜の取り立て
- 退去を求められても居座り続ける
- 早く返済しろといった張り紙や壁紙
- 家族に借金の肩代わりを要求する
- 職場へのしつこい取り立て など
このような取り立てを毎日のようにされたら、心身ともに疲弊するのは目に見えています。心身の疲労がピークに達したら、自殺という最悪の選択を取ってしまうのかもしれません。
犯罪に巻き込まれる可能性がある
リボが払えないからといって闇金を利用すると、犯罪に巻き込まれる可能性があります。
犯罪行為なんて絶対に断るから大丈夫と思うかもしれません。しかし、恐怖を感じる取り立てや悪質な嫌がらせ、脅しなどが毎日続いた場合、あなたは絶対に断れるでしょうか?耐えられずに手を貸してしまうこともあるでしょう。
実際、断りきれずに犯罪に加担してしまう人も少なくありません。具体的には、以下のような犯罪行為に巻き込まれることがあります。
ただお金を借りただけなのに、犯罪者になる可能性があるなんて危険すぎると思いませんか?犯罪者になったら、周囲の人が離れていったり、仕事をクビになったりする可能性もあります。
リボ払いすら払えないからといって、闇金を利用するのは絶対にやめましょう。
金城です
以前法律事務所に勤務していた時に、闇金からの借り入れ後、犯罪行為をしろと強要されて困っていると相談にきた人がいました。司法書士の対応により、実際に犯罪行為に加担することはありませんでしたが、実際にそのような出来事があるのだと驚愕したのを覚えています。そもそも闇金は利用しない、これ以上の対策はありません。

リボ払いが借金同等にやばい理由はそのシステムにあった

リボ払いは、リボルビング払いの略称で、クレジットカードの利用金額・件数に関係なく毎月の支払い金額が一定になるシステムです。うまく活用すれば、毎月の返済負担を増やさずに高額な商品やサービスを購入できるというメリットがあります。
しかし、メリットだけではないのがリボ払いの怖いところです。リボ払いが借金同等にやばい理由を知らなければ、あなたは一生リボ払いから抜け出せないかもしれません。
理由①:意図せずリボ払いに設定されることがある
実は、リボ払いが借金同等にやばいと言われる理由はそのシステムにあります。たとえば、買い物時に一括払いと伝えたはずなのに、勝手にリボ払いに設定されることがあるのです。
「いや、詐欺じゃん」と思う人もいるかもしれませんが、ルール上は問題ないようになっているので、こちらが気をつけるしかありません。以下のようなケースでは、意図せずリボ払いに設定される可能性があります。
- 申し込みの際に自動リボ払いにチェックを入れていた
- 参加条件が自動リボ払いのキャンペーンに申し込んだ
- 一定の利用額を超えた時点でリボ払いになる設定にした
- リボ払い専用カードを申し込んだ
ただし、基本的には手続きをすれば解除できるので安心してください。「三井住友カード リボ払い 解除方法」のように調べると、解除方法が出てくるので参考にするとよいでしょう。
理由②:手数料が借金並みに高い
リボ払いが借金同等にやばいと言われるのは、手数料(金利)が高いからです。それは、消費者金融からの借金と同程度であり、一般的には年率15〜18%ほどです。
つまり、手数料だけ見れば、一般的な消費者金融から借金をするのとなんら変わりません。リボ払いだから大丈夫と安易に考えている人はいませんか?
安易にリボ払いを使用しないよう、借金と同じ手数料ということをここで覚えておくといいかもしれません。
また、クレジットカードの分割払いの手数料が年率1.5〜18%であることを考えると、リボ払いの手数料の高さが際立ちます。
高額な商品を購入する際は、意識的に分割払いを選択することで合計支払い額を減らすことができますね。
かなこです
当たり前のことですが、手数料が高ければその分総返済額は高くなります。

理由③:いつまでも支払いが終わらない
リボ払いはいつまでも支払いが終わらないので、借金と同じくらいやばいと言われることがあります。いつまでも支払いが終わらない理由は、以下のとおりです。
- 手数料が高い
- 毎月の返済額が固定されている(少ない)
- 返済額の半分近くが利息に充てられていることがある
- 元金が減っていないことに気づきにくい
先ほど手数料が高いことはお伝えしましたが、リボ払いはいくら購入金額が増えても返済額が固定されているので、元金がなかなか減らない状況に陥ります。さらに、返済額のほとんどが利息に充てられることもあります。
結果、元金がなくならないのでいつまでも支払いが終わりません。
また、元金が減っていないことに気づきにくいのもリボ払いの悪いところです。リボ払いは、毎月一定の支払いができているので、元金の支払いが順調に進んでいると思い込みやすいです。
ここで、元金の支払いが順調に進んでいると勘違いして、さらにリボ払いを利用すると元金はさらに増えてしまいます。結果、リボ払いがいつまでも終わらないといった事態を招きます。
これで終わり!借金並みに金利が高いリボ払いをやめるには?

リボ払いが借金並みに金利が高いことを知ったいま、なんとかやめたくなっていませんか?リボ払いが借金同等と知ってそのまま放置しておくのは得策とはいえないでしょう。
もちろん、毎月一定額しか支払わなくてもいいのは大変魅力的です。しかし、利用を積極的に推奨できる制度ではないのです。
「リボ払いはこれで終わり、ここで終わり!」そんな思いで読んでみてください。
一括返済で手数料カット
リボ払いを終わらせるために、一括返済で手数料をカットする方法があります。すべての残高を一括で返済すれば、それ以降高い金利は発生しません。
しかし、一括返済にはまとまったお金が必要です。そのため、誰もが簡単にできる方法ではないでしょう。
そこで提案したいのは、繰上げ返済です。繰上げ返済は、毎月の支払額とは別で追加返済を行う方法です。リボ払いがすぐに終わるわけではないですが、支払い期間の短縮につながり、総返済額を抑えられます。
金城です
臨時収入があった時、家計に余裕がある時には繰上げ返済を検討してみてください。

金利が抑えられるカードローンを利用する
金利が抑えられるカードローンを利用すると、リボ払いをやめられるかもしれません。
リボ払いの年利は15〜18%ほどだとお伝えしましたが、カードローンの金利はそれよりも低めに設定されていることがあります。そして、そのままリボ払いを続けているよりも、金利の低いカードローンに乗り換えたほうが利息の負担を減らせます。
具体的には、低金利のカードローンでお金を借りて、リボ払いを一括返済します。金利の低いカードローンに乗り換えられれば、総返済額も減らせるでしょう。
ただし、総返済額が減りリボ払いから抜け出せるというメリットはありますが、借金であることに変わりはありません。そのため、根本的な解決だと思い込まないように注意が必要です。
消費者ホットラインや法テラスに相談する
リボ払いをやめたい時は、消費者ホットラインや法テラスに相談するのも一つの手です。
消費者ホットラインは、身近な消費生活センターや消費生活相談窓口を案内してくれます。

引用元:国民生活センター「消費者ホットライン」
誰もがアクセスしやすい相談窓口として開設されているので、気軽に連絡できるでしょう。消費者ホットラインの番号は「188」です。相談する際は、以下の点を答えられるようにしておきましょう。
また、法テラスはトラブルの解決を目的とした総合案内所で、無料相談や費用の立て替えなどさまざまなサービスを受けられます。法とつくと敷居が高いように感じるかもしれませんが、経済的に困っている人でも安心して相談できる環境が整っています。
いずれにしても、無料で相談できるのでまずは消費者ホットラインや法テラスで話を聞いてもいいかもしれません。
リボ払い・借金・闇金全てを利用してしまった時は今すぐ相談!

「リボ払いだけでもやばいとわかったのに、借金も闇金も全て利用してしまっている…」
このような場合は、今すぐ弁護士や司法書士に相談してください。放置しておいても何もいいことはありません。とくに、闇金を放置していると以下の事態を招く可能性があります。
- 職場へのしつこい取り立てで居場所がなくなる
- 家族が離れていく
- 犯罪行為に巻き込まれるなど
問題を一挙に解決したいと思いませんか?リボ払い・借金・闇金については、一人で悩む必要はありません。
弁護士や司法書士に相談する
リボ払い・借金・闇金、全て利用してしまったら、迷わず弁護士や司法書士に相談しましょう。
先ほど、消費者ホットラインへの相談をおすすめしましたが、複数のトラブルを抱えていると結局弁護士や司法書士への相談を案内されることがあります。そのため、解決まで遠回りになることも。
さらに、リボ払いに借金、闇金まで利用しているとなると、多くの場合多重債務であると考えられます。弁護士や司法書士へ相談すれば、単にリボ払いを解決するだけではなく、多重債務を解消できる可能性があります。
ただし、弁護士や司法書士へ相談する時は借金や闇金に強い事務所を選びましょう。借金や闇金に強い事務所のほうが早期解決を期待できます。
金城です
弁護士や司法書士は、あなたの味方です。一人で抱え込んでいても追い詰められて辛いだけなので、早めに相談することをおすすめします。

問い合わせ前に借入状況を整理する
弁護士や司法書士へ相談する時は、問い合わせ前に借入状況を整理しておくとよいでしょう。借入状況を整理しておくと、相談がスムーズに進みます。
相談時間は無限大ではないので、スムーズに進まないと聞きたいことが聞けなくなる恐れもあります。
また、借入状況を整理しておくと、申告漏れを防ぐことにもつながるでしょう。あとから、ここも借りていたとわかると手続きに支障が出るかもしれません。
相談をスムーズに進め、後々のトラブルを防ぐためにも借入状況は問い合わせ前にしっかり整理しておきましょう。
自分にあった事務所に依頼する
弁護士や司法書士に相談する時は、自分にあった事務所に依頼してください。実績ももちろん大切ですが、自分にあった事務所を選ぶことでストレスなく相談できます。
ただし、自分にあった事務所といっても、条件はいろいろあると思います。
- 料金が安い(後払い・分割払いができる)
- 相談に行きやすい
- 担当者との相性が良い
- 連絡が取りやすいなど
自分の譲れない条件は何か、優先順位をつけて探すと、より自分に適した事務所を見つけられるでしょう。
リボ払いの支払いに困っても闇金利用は厳禁!まとめ

リボ払いは毎月一定額の支払いでいいため、返済の負担が少ない大変魅力的な制度です。しかし、メリットだけを鵜呑みにするわけにはいきません。
リボ払いは借金並みに金利が高いのです。そのため、いつまでも支払いが終わらないといった状況を招くことも。ただし、仮にリボ払いの支払いに困っても闇金の利用は厳禁です。
闇金を利用すると、異常な金利を請求されたり、犯罪に巻き込まれたりする可能性があります。さらに、厳しい取り立てで命を危険にさらすことも。
そこで、リボ払い・借金・闇金を解決したいなら、速やかに弁護士や司法書士に相談してください。早期解決だけではなく、多重債務の解消も期待できます。リボ払い・借金・闇金から解放されたい人は、一度相談してみるとよいでしょう。