この記事はこんな人にオススメ
(この記事は約10分で読めます)
・闇金から裸の写真を要求されている
・闇金から借入を考えている
・自身が若年層である
結論:裸ローンは日本も例外じゃない
中国では2015年頃から18歳~20歳前後の若年層の女性をターゲットにした裸ローンが横行し、若年層の自殺者が相次ぐ大きな社会問題となりました。
裸写真を担保にした借金
中国では「裸ローン」と呼ばれ社会問題となった悪質な闇金被害ですが、実は日本も例外ではなく借金の担保として裸の写真を要求する闇金業者も多く居ます。
流出先が違うだけ
中国の裸ローンでは返済が滞ると自身の親や親族、友人や学校関係者らに督促状と共に写真をばらまいたり流出させると言う被害が出ましたが、日本での場合はアダルトサイトやネット掲示板・詐欺などに使用されることが多くあります。
借りない・渡さない
一度インターネット上に写真を流出されると完全に消し去ることは不可能です。
このような被害を避けるためには闇金からは借りない、写真は絶対に渡さないことが一番被害を回避できる方法です。
この記事のまとめ
┣ 裸ローンとは?
┣ 裸ローンはなぜ起きたか
┣ 日本でも同様の問題が
┣ 問題を解決するためには?
┣ 弁護士・司法書士ができること
┗ まとめ
裸ローンとは?
裸ローンとは中国で2015年ぐらいから普及し始めた悪質な犯罪で、若年層の自殺者が相次ぐ大きな社会問題となりました。
女子学生を狙った悪質な犯罪
主に18歳~20歳前後の女子大学生を狙って融資の勧誘を行い、その担保に自身の身分証明証と共に裸の自撮り写真や動画を送らせます。
「流出するものではない」とした上で担保となる財産を持ち合わせて居ないことを理由にヌード写真を要求し、返済ができなくなると自身の親や親族、友人、学校の関係者などに借金の督促状と共に裸の写真を送りつけるという悪質な手口です。
自殺者が相次ぎ社会問題に
自身の親や親族、友人や学校関係者などに借金と共に写真を送りつけられたことをキッカケに精神的に追いやられ行き場所を無くし、最終的に20歳前後の将来のある若年層の自殺者が相次ぐ大きな問題となりました。
被害は女性ばかりではない
主に若年層の女性を狙った犯罪ですがその手口はなにも女性ばかりではなく、男性もターゲットとなりました。
裸ローンはなぜ起きたのか
中国では社会問題となるほど裸ローンの被害が相次ぎましたが、どうしてこれほどまでに大きな被害となったのでしょうか。
知識の無い学生がターゲット
今回の裸ローンでは18歳~20歳前後の社会経験が無く、「すぐに返せる」「返済すれば写真はすぐに消す」と借金を楽観視させ、金融知識の無い大学生を言葉巧みに勧誘する悪質な手口です。
高金利の危険を知らなかった
裸ローンの被害にあった学生のほとんどが「少額なためすぐに返せる」と判断してしまい、高金利が故に借金がどれほどまでに膨らむのかその危険を把握していませんでした。
闇金業者の目的
高金利が故に返済は出来るはずもなく金を搾り取るだけ搾り取った後、闇金業者の目的は「学生の後ろにいる家族から金を引き出すこと」「女性をターゲットに金銭を手に入れること」の2つです。
日本でも同様の被害が
中国では社会問題となるほど横行した裸ローンですが、実は日本でも同じような被害事例はあります。
裸写真を担保とした借金
日本の闇金でも融資をする際に裸の自撮り写真を撮影させ、その写真を担保に借金をさせる悪質な手口があります。
写真の売買、流出
闇金は違法な高金利を債務者に課すため、いずれ返済が出来なくなることがほとんどです。
ですが日本では写真を大きく流出させると身元が判明させられてしまうため、インターネットなどを利用してアダルトサイトに投稿したり、アダルトサイトを利用した詐欺などに利用される事があります。
リベンジポルノ
一時、元恋人などへの報復として裸の写真などを含むプライベート写真をインターネット上に公開するという悪質な手口が話題となりましたが、同様な被害に遭う被害者が居ます。
問題を解決するためには?
こうした問題を解決するためには以下のような手段を取る必要があります。
闇金に強い弁護士や司法書士に相談
流出を防ぐためには闇金に強い弁護士や司法書士に相談・依頼をし、闇金からの借金トラブルを解決してもらう必要があります。
そうすることで闇金側に写真を削除するよう依頼し、もし削除してもらえず流出などがあった場合のトラブルに備えます。
削除申請をする
もし自身の裸の写真が流出していた場合は、Googleやサイト運営者に削除申請をすることでこれ以上写真が流出してしまうことを防ぎます。
費用はかかりますが業者などに依頼をすることで、依頼した時点での写真をネット上から消すことなども可能です。
今後の対応を専門家と相談
今後、裸の写真が流出した場合に備え、法的な手段を取ることなどを専門の弁護士や司法書士と相談しておきます。
場合によっては警察などの相談も代理で行ってくれたり、流れを指示してもらえるのでスムーズに進みます。
専門の法律家ができること
通常の弁護士や司法書士は闇金に関する事案を取り扱っていないため、相談は必ず闇金に強い弁護士や司法書士にする必要があります。
取立てを止めること
闇金に強い弁護士や司法書士が相談者から依頼を受けると、相談者の代わりに闇金に対しすぐに取立てを止め、写真を削除するよう交渉を行います。
トラブルを解消すること
トラブルの原因となった借金の解消をします。場合によっては裁判や法的な強制措置を行います。
法的な手続きに移行させること
闇金に強い弁護士や司法書士が介入するも、あまりに手口が悪質であったり執拗である場合は法的な手続きに移行します。
「裸ローン」を防ぐには
裸ローンの被害を防ぐためには以下のことに気をつけてください。
写真を渡さない
写真を渡してしまえば、返済していようがいなかろうが両出させるかどうかの采配は闇金に全て握られてしまいます。
写真を渡すように要求されたとしても、絶対に渡さないようにしてください。
闇金からは借入はしない
闇金は通常の金融と違い簡単な審査で融資をしますが、法律で定められた基準を守らないということは金銭の要求をする際にも法律を守らないという事でもあります。
関わらないことが一番の被害回避方法です。
もし要求されたら?
もしも要求された場合は絶対に渡さず、すぐに闇金に強い弁護士や司法書士に相談・依頼をすることで借金を無くし、取立てを止めてください。